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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■大阪にはすでに闇カジノがあります
男性は20代の頃から日雇い労働で暮らしてきた。最近は体をこわし、働くのをやめた。月約9万円の生活保護費が頼りだ。1レースで賭けるのは最低額の200円と決めているが、毎月3万〜5万円をドームで使ってしまう。「勝ったこともあるが長い目で見ると大負けしている。いくら負けたかなんて分からない」。そんな生活を続けて約5年。罰金もわずかにためた保護費から支払った。
ドーム摘発から3週間後の10月27日。府警は東に約300メートル離れた別のヤミ券売り場、通称「デンスケ」を摘発した。市などの調査では、やはり逮捕者の中に保護受給者が含まれていた。府警は山口組の別の直系組織が運営しているとみている。
ドームの常連だったという別の無職男性(67)は「この辺にはいろいろあるんや。ヤミ券を買っちゃいけないのはわかっちゃいるけれど、癖のようになってしまってやめられない」と語る。
この闇券売り場に大勢の生活保護受給者が集まっていたことはオレの予想通りだ。人間というのはそういう生き物である。江戸時代の佐渡金山には他の土地で客が取れなくなった最底辺の娼婦たちが流れ着いて、金山労働者を客にしていたという。どんな状況にあってもそこで手に入る娯楽を欲しているのである。大勢の生活保護受給者がいる西成区(人口の20%近く)で、闇カジノや賭博場を開いたらそこに生活保護受給者が集まるのは自然の摂理である。彼らにそれまでの人生で無縁だった読書や映画鑑賞などの高尚な娯楽は似合わないわけだ。ギャンブルの方がはるかに親しめるのである。
オレは「生活保護費の現金支給」という仕組み自体に問題があると思うのである。今のままでは税金から支出した生活保護費の一部が暴力団の資金源になっている。唯一それを防ぐ方法は、生活保護受給者に現金を与えないことしかない。現金を一切与えない代わりに、衣食住の心配をする必要がなく、医療機関が付属した施設を作るしかないのだ。生活保護受給者の共同生活所である。そうすれば支給すべきゼニを今の1/3くらいの金額に抑えることが可能だ。
それを民間がやったのがいわゆる「囲い屋」である。彼らはそこで浮いたゼニを自分たちのフトコロに入れるという「貧困ビジネス」という形で制度を利用しようとした。支給される生活保護費が実際に必要な最低の生活費をはるかに上回っているという実態を利用してピンハネをたくらんだのである。同じやるならそのピンハネを公的機関が行って、ピンハネした分を個人がフトコロに入れるのではなくて国庫に戻せばいいというのがオレの主張だ。
無料で酒や食事が振る舞われる通称「ドーム」の売り上げは一日500万もあったという。その闇の賭博場に大勢の生活保護受給者が通っていたことで「貧困ビジネス」という指摘もあるが、客の過半数は普通の生活をしている人たちである。公営ギャンブルのWINSや競艇場よりもサービスがいい無料で飲食できるところがあれば、当然客の選択肢にはなるだろう。オレが気になるのはその「ドーム」でどのような発券システムが取られていたかということである。どんな闇馬券や闇車券が使用されていたのか、それが知りたいのである。
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11月21日(日)
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