ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■世界が日本を見損なった日
 自民党はこの日、28日の参院外交防衛委員会の審議時間を増やすよう民主党に認めさせるなど、国会で政府をただす方針だ。この問題で中国を批判する石原慎太郎東京都知事は24日夕に自民党本部を訪れ、谷垣氏に「頑張ってくれ」と政府を追及するよう求めた。 一方、公明党の山口那津男代表は釈放決定を「一つの転機にはなる。日中関係をこれ以上こじらせることは誰も望んでいない」と評価。社民党の福島瑞穂党首は「地検の判断を尊重するしかない。こういう緊張関係の再発を防ぐ必要がある」と語った。

 中国はすでに自国内へは尖閣諸島の領有を宣言している。南沙諸島の不法占拠も同じような経緯だった。ベトナム戦争が終結して米軍が撤退した時点で西沙諸島を占拠し、フィリピンの米軍が1995年に撤退した時にはミスチーフ礁に進出して勝手に構造物を設置した。フィリピンはすぐに抗議したが中国はこれを聞き入れなかったのである。

領海侵犯 → 勝手に上陸して居住 →、領有権の主張

 というのは中国がこれまで使ってきた外交戦略である。今回の尖閣諸島の事件はこの第一段階であり、そこで日本が明確な抗議も主張もできなかったことを確かめてから次の段階に移ってくるのである。今は漁船だが、いずれ軍艦が来るだろう。もちろん日本の巡視艇が応戦しても一瞬にして沈められてしまうだろう、自衛隊のイージス艦を出動させてこの海域に張り付かせて領土を守るしかないのである。かつてアルゼンチンのフォークランド諸島侵攻に対してサッチャー首相は敢然と立ち向かい、はるか数千qのかなたに軍艦を出動させて領土を守った。それをお手本とすべきなのだ。

 中国のこの傍若無人な外交姿勢に泣かされてきた多くの国が、今回の日本の対応に期待していたのである。ベトナムやフィリピンにとって、日本だけが中国に対して対等に抗議してくれる頼もしい存在だったはずだ。しかし、それは甘い幻想だった。日本はもっと腰抜けだったのである。

 中国が勝手に南沙諸島に建造物を設置して岩礁に人を居住させているため、自分たちの目の前の海で漁をしていたベトナム人漁民が「領海侵犯」ということで大勢拿捕されている。勝手に領有を主張していきなり取り締まりが始まるのだ。こんな理不尽なことを許して良いのか。

 今回の「尖閣諸島漁船体当たり事件」は、日本にとって国益を主張できるいいチャンスだったのだ。「尖閣諸島が日本の領土だから我々はこのように行動したのだ」と世界に向けて発信すべきだったのである。そして漁船が体当たりしてきた動画をYOUTUBEに投稿して全世界の人たちに見せるべきだったのだ。国際世論を味方につけた上で中国に謝罪を迫り、同時に領海侵犯をやめるように約束させなければならなかったのである。落ち度は中国にあった。彼らに自分たちの過ちを認めさせる千載一遇の機会だったのだ。そのチャンスはもしかしたらこれで永遠に失われたのかも知れない。

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09月25日(土)
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