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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■児童相談所にはやる気のない職員しかいないのか?
 通報があったのは30日午前9時半である。訪問したのは翌31日の午後3時だ。なんでそんなに遅いのか。そんなに仕事がたてこんでいて忙しいのか。もしも仕事がそんなに忙しいのなら職員を増員したらいいだろう。虐待件数日本一の大阪である。大義名分はあるだろう。救助が一日遅れれば子どもはもう殺されてるかも知れないのである。児童相談所の仕事は緊急性を必要とするのだ。なんでそんなこともわからないのか。「最低限の義務は果たした」「マニュアル通りのことはやった」という意味の言い訳に終始する姿にオレは激しい怒りを感じるのだ。おまえらの頭の中には「臨機応変」というコトバはないのか。

 オレはクラス担任を持つと必ず最初の保護者会で自分の携帯電話の番号を黒板に大書する。そして「何かあったらいつでもここに電話して下さいという」生徒の親からはいろんな時間帯に電話がある。夜の11時、12時なんてことも、朝の6時なんてこともある。こんな時間に掛かってくるというのはよほど緊急の要件なのだ。だったら自分は全力でその問題に対処する義務があるのだ。オレは教師としてそれが当然のことだと思っている。

 通報を待つだけではだめだ。地域を巡回してどういうところを子どもがたまり場にしているのか、万引きなどの事件が多い店はどこか。小さい子どもを持つ母親たちがたまり場にしている公園はどこか。そういうところに足を運んで「私は児童相談所の職員です。何か気になることがあればなんでも知らせて下さい」と名刺を配って顔つなぎをすることも必要である。

 オレは最初橋下知事が就任したときに期待していた。太田房江というおばはんがめちゃめちゃにした大阪を立て直してくれると思ったのである。しかし、こと教育行政に関しては彼のやってることはむちゃくちゃである。非常勤講師の給与を減らして食べていけないような水準に追い込んだり、私学への助成金もどんどん減らす。ゼニがなければ何もできないのである。やる気のある人材はあきらめて他に流出するだけだ。今、中学校の教員になるなら大阪府の採用試験が一番易しいと言われる。それは志願者が激減したからだ。こんな待遇ではやっていけないとどんどん他府県へと流れたからだ。橋下流の考えでは「給料が安くても教師になりたいという目的意識がある人がなってくれればいい」ということらしい。しかし、競争率が下がった結果、やる気は確かにあるかも知れないが能力が伴わない人だってどんどん採用試験に合格してしまうのである。それは生徒の学力に影響するだろう。勉強を教えるということはやる気だけではどうにもならないのだ。教科に対する基本的な知識が欠如した状態でどうやって子どもたちによりよい教育ができるのだろうか。

 児童相談所の職員も同様だ。こちらは単なる行政職ではなくてある意味教育職としての働きが求められる。そして迅速に仕事を果たす行動力である。しかし、残念ながら今の大阪でそれがどれだけ満たされているだろうか。もちろんしっかりと仕事をされている職員の方もいるだろう。しかし、異動でその部署にやってきて、やる気もなくただ毎日のんびりと電話を待つだけの受け身の職員も多いのではないか。地域の学校と連携し、虐待が疑われる家庭を的確に把握して警察とも場合によっては協力して問題の解決を図るなんて体制がとれてる地域はあるのだろうか。

 命が失われてからではもう遅いのである。泣きながら助けを求めた幼児が餓死してしまった今回の事件、責任は母親だけにあったのではない。救うことのできる大人たちが傍観した結果このような悲劇が起きたのである。それを忘れてはならない。

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08月02日(月)
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