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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■乗鞍岳・畳平駐車場をクマが襲撃した件について
オレから何も補足することはない。アサヒコムの記事はクマ出現から射殺に至るまでの一部始終をくわしく解説している。それにしても今回の事故をどのように受け止めればいいのだろうか。凶暴なクマが一方的に人を襲い、危害を加えたという視点では語れないことは明白である。ただ、畳平駐車場には以前から大勢の観光客が出入りしており、クマにとってもそこは「近寄らない方がいい場所」に決まっている。なぜそこにやってきたのか。そして駐車場のクルマが威嚇のためにクラクションを鳴らしても、クマは山に帰らずにレストハウスに突入するという行動をとったのか。
実は襲撃は突然のことではなく、クマの姿は以前から目撃されていたという。もちろん観光客や登山者の側には「こんなに人が多いところでは襲ってこない」という安心があっただろう。この襲撃が人の少ない登山道で起きていたら襲われた人は助からなかっただろう。それにしてもなんでクマはこんなところまで登ってきたのだろうか。こんなに標高の高い場所では木の実も逆に少なくなるだろうし、他の動物も減ってしまう。そんなことは本能的にわかっているだろうに、その行動は「なぜ?」と思ってしまうのである。また、本来クマが出ないような場所で目撃されてるということに対して、もっと警戒をして欲しかったという気もするのだ。シルバーウィークというかき入れ時の前にはネガティブな情報を出したくないという計算が働いていたのだろうか?そんな理由で危険が伝えられてなかったのだとすればとても残念なことである。何よりも優先されないといけないのは観光客の安全だからだ。
多くの人を傷つけたわけだから射殺されるのは当然なのかも知れない。しかし、オレはこのクマがなぜかかわいそうでならない。このクマにも守るべき家族がいたのかも知れない。冬眠のためのエサを求めていたのかも知れない。ところが思うようにエサが手に入らない。いつも食べていた木の実がない。それで食べ物を求めて畳平駐車場にやってきたのかも知れない。だったら食べ物を与えれば解決するのかというと、そんな単純な問題ではないだろう。そんな発想は人間の傲慢さの表れである。そもそもエサが少なくなったことは人間の活動の結果ではないのか。そして3000m級の高山に登山者が多数出入りしてることの方が問題じゃないのか。
遭難すれば携帯電話で誰でもすぐに救援が要請できる。お手軽になったのでますます人は簡単に山に登る。しかし、大勢の人がやってくることが果たして正しいことなのか。登山という趣味が大衆化して山が賑わい、観光客が増えてその地元の方々の収入が増えることは無条件によいことなのか。オレはその意味を考えてしまうのである。高速1000円が無料化となることはさらに観光客を増加させるだろう。静かな生活を脅かされる野生動物たちにとっては迷惑な話である。
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09月20日(日)
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