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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ゼンショーの一口株主になりましょう!
面白い動きになってることがわかるだろう。3月の権利確定に向かって上昇し、3月25日の権利確定日を過ぎると大きく下がっているのだ。つまり、権利確定直前に買えばその後の暴落に必ず巻き込まれてしまうのである。そういう動きをする株の買い時というのはズバリ今である。今のように大きく下げたのが落ち着いて、ゆるやかな上昇に転じた時期というのがねらい目である。
お食事券は欲しいけど、値下がりで損するのは嫌だ・・・こう考える方はチャートの頂点近くで空売りを入れておい、安くなってから買い戻すことで権利確定後の値下がりリスクを回避しようとする。しかしゼンショー株には3月18日から3月30日まで空売り禁止の規制が入っていたのでその裏技も使えなかった。せっかく権利を取ったのにその後の値下がりで投げ売りして結局マイナスになった方も多かったのである。優待目的で買うのならなおさら、研究して安いところを拾わないとダメだ。それが今の時期なのである。そのまま9月まで持ち続けてまず9月分の権利確定、そして来年3月というふうに長期保有すればいいのだ。
ゼンショーのライバルは吉野家である。吉野家も外食産業を配下に従えて拡大路線をとってるが、オレに言わせれば吉野家は所詮弱者連合である。「どん」も「びっくりラーメン」もあまり人気のある店ではないので、ゼンショーの敵ではない。アメリカでBSE問題が起きたときに、政治的な圧力で輸入再開を狙った吉野家と、アメリカの現状を視察して輸入禁止を決めたゼンショーを比較した場合、どちらが良心的なのかは言うまでもないだろう。オレが吉野家ではなくてすき家を評価するのはその志の高さゆえである。
株主優待を比較しても、吉野家の場合は今一株109500円(4月14日の終値)もするので、倍以上の金額がかかるのである。優待券はさすがにライバル同士で同じ年間6000円と並んでいるが、株価の高い吉野家の方が不利である。使える店も吉野家はゼンショーほど多くない。配当利回りも吉野家は1.8%ほどしかない。
ただ、こうして書いてもオレはゼンショー株を全力で買えなどと勧めるつもりは毛頭ない。株式投資にはリスクがあるからだ。ただ、そのリスクは許容範囲かどうかで考えるべきである。家庭の主婦にとって、48300円という投資額が大きいとはオレは思わない。それだけの金額を現物株に換えて寝かしておくことと、定期預金で銀行に入れておくのとは「今は使う予定がない」という意味で同じことである。ところが預金はほとんど増えないが、ゼンショー株は毎年すてきなプレゼントをくれる。どっちが得なのかということである。10年後にゼンショーという会社がつぶれてなくなっていれば、この投資は失敗になるかも知れない。ただ、その場合に失われるのは48300円である。その大部分は何年間かの間にもらったお食事券で取り戻せているはずだ。
ここまで読んでさっそくゼンショー株を買いたくなった方も、まだ証券取引の口座を開設していなければ買いようがない。そこで口座を開くわけだが、どの会社で開けばよいのか。オレのオススメは松井証券である。ここは10万円以下の取引は手数料がタダなのである。ゼンショー株を100株買っても5万円以下だから手数料は全くかからないのである。手数料が高い証券会社で買うと、たった48300円の買い物なのに手数料は2500円くらいぼったくられるなどという悲劇が起きてしまう。だからとりあえずオレは手数料無料の松井証券を勧めるのだ。この機会にもっと本格的に投資したいという方には、マネックスとSBIという合わせ技を勧める。マネックスで株価を眺めて、実際の取引は手数料の安いSBIでやるというパターンだ。興味があればオレのオススメ証券会社一覧でも見てくれ。
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04月15日(水)
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