ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■静岡空港、イナカモンドリームの末路
 航空会社の損益分岐点というのは搭乗率何%くらいなのだろうか。70%をこえればその路線は黒字なのだろうか。今みたいに航空燃料価格が下がってきているなら、おそらく70%あれば黒字になるんだろう。しかし、その程度しか客が見込めないのならば3便を2便に減らしても十分じゃないか。そして70%の搭乗率をもしも1%でも下回れば県民の税金で補填することになっているという。JALに支払われるその運行支援金は片道一席あたり15800円だ。だったらどんどん県庁職員にカラ出張させて、その支援金分で飛行機を利用させても同じことである。「静岡に球団誘致の可能性を探るためにソフトバンク・ホークスの試合を観戦させる」などという名目で飛行機を利用させればどうだろうか。実に馬鹿馬鹿しいだろう。そんな馬鹿馬鹿しいことをおおまじめにやろうとしてるのが静岡県なのだ。

 まるまる運行支援金を出すよりも、搭乗者に片道5000円とかの補助金を出すという方法もありそうだ。この補助金制度は確か利用者のほとんどないクソ空港を無理やりに建設させた佐賀県がやってたはずである。田舎者のやることはオレのようなまっとうな感覚の人間には到底理解不能である。誰も使わないものを税金で建設し、それを使ってくれた奇特な人には税金から報奨金を出すという馬鹿馬鹿しさにはあきれる。県民がきちっと抗議してそんな馬鹿なことをした連中の責任を追及し、そいつらを公職から追放し県民に対する背任罪といことで財産を没収した上で刑務所に20年くらいぶちこむわけにはいかないのか。

 新幹線の新駅に反対して滋賀県知事になった嘉田由紀子さんは栗東駅建設というイナカモンドリームを凍結させた。滋賀県には「びわこ空港」というもっとひどいイナカモンドリームも存在したのだが、そちらはどうやら立ち消えになったようである。

 官僚も地方議員も税金を浪費するのが仕事である。くだらない税金の使い方に無理やりに理由をこじつけ、やれ緊急時の輸送機関として必要だの今後の需要増に備えるだの言って空港を作りたがるのである。国の借金が800兆円を超えてるからと言って国家公務員がみんな退職金をカットされるわけではなく、みんながっぽりもらって去っていく。天下った先でまたがっぽりもらったりする。それだけ業績を上げて国家に利益をもたらしているのかというと決してそうではない。もはや財政破綻してるのにゼニだけはがっちりもらい続けてるのだ。夕張市長の給与はかなり安いそうだが、その夕張みたいな状況に実は日本国家がすでに突入しているのである。

 静岡空港というイナカモンドリームが破綻するのにそれほど時間は掛からないだろう。空港は使われずにペンペン草が生えて大きな原っぱになってしまうかも知れない。人が移動しなくてもネットでいろんなことができるようになった時代、高速道路もリニア新幹線も旧時代の遺物にしかならない。もはや人は部屋に居ながらにしていろんなことが疑似体験できるのである。その場所にわざわざ出向かなくてもテレビ会議が可能であり、恋人たちはわざわざ会いに行かなくてもチャットで愛をささやける今、税金を浪費することにしか意味のない空港建設を強行した連中の責任をしっかりと追及して、その財産を没収してほんのわずかでも県民に返済し、さっさと空港などぶっつぶして茶畑に戻すべきである。静岡には空港などいらなかったぜ。富士山と茶畑があればそれで十分である。

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02月12日(木)
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