ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■高校は義務教育ではありません!
入学しても授業内容を理解できず「お客さん」となって教室で授業時間を過ごさなければならないことは知的障害を持つ方たちにとって「苦痛」ではないのか?こうして一部の生徒を特別使いすることの方が差別につながるのではないのか。もしも入学を認めれば、他の生徒と同じように試験をして単位認定して・・・ということが不可能になるわけである。点数が足りずに留年する生徒が出たとして「どうしてぼくたちは留年することになったのに、成績が悪くても進級できる人たちがいるのですか?」と訴えればどう答えるのか。公平性の原則が守られなくなってしまうのだ。
障害を持つ方に対して社会が一定の配慮を示すことは大切なことである。しかし、平等を推し進めるということが行き過ぎると、それは既存のさまざまなルールを破壊することになる。そしてこの世は決して平等な社会ではない。それは障害者であるか健常者であるかということとは無関係である。たとえばすべての人に結婚する権利があるという主張が認められたら、結婚相手が見つからない人にも全員結婚相手を保証しないといけなくなってしまうじゃないか。たとえば「障害者でも恋愛をする権利がある」という主張は確かに正論だ。しかし、恋愛というのはそもそも勉強やスポーツと違って努力の結果必ず手に入るものでもないし、周囲が与えられるようなものでもない。知的障害者の高校入学の問題も同様である。入学試験を受ける機会は保証してもいい。しかし、その試験で不合格になる健常者がいる一方で、やさしくしてもらった試験問題で合格する知的障害者がいるという不平等を果たして社会は容認できるだろうか。不合格になった受験生がその不公平を許せるのだろうか。オレはそんなことを考えてしまうのである。
高校は義務教育じゃない。そこは高校生活を楽しみつつも大学受験や将来の進路のために勉強をするための場所である。それぞれの高校の示す基準に達しなかった場合には容赦なく留年させられるものであるとオレは思っている。出席日数、定期試験の得点、そうした基準を満たしているからこそ卒業証明書が授与され、大学を受験することが認められるのだ。オレには知的障害を持つ方たちを差別する意図はない。ただ、高校入学させよという運動をする方々は平等の意味をはき違えてるのではないかと思うのである。
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01月19日(月)
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