ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ロシア娘 金髪のアソコ
 ここでオレは学問的な検証のためにはちゃんとした辞書を引くべきだろうと言うことに気がついて「広辞苑」で「アソコ」を引いてみた。しかしカタカナの「アソコ」という語は見出し語には存在せず、代わりに「あそこ」という語があって、その意味は「自分からも相手からも遠い場所を指示する」とあった。女性のカラダにある、自分からも相手からも遠い場所っていったいどこなんだ。そういう説明ではますますわからなくなってしまうのである。

 しかしなんとなくわかってきたことは、この「アソコ」という語が男性女性それぞれの性器やその周辺部位を指している隠語であり、直接「ち○ぽ」や「ま○こ」などの語を発することがはばかられるために遠回しに言うときに使われる語であるということだった。気になってもっと他の意味はないのかと調べてみた。以前にオレが「蛇にピアス」という小説を読んだときにそこに「マンコ」という語が出てきて、それはオレにとって意味不明の単語だったので調べてみたところ、沖縄に存在する「漫湖」(まんこ)という湖のことであることがわかったということがあったのを思い出したのである。もしかしたらこの「アソコ」というのも地名かも知れない。「阿蘇湖」という湖があるのかも知れないし、あるいは「アソコ」ではなくて正しくは「アソウコ」であり、「麻生湖」や「麻生子」という漢字を当てるのかも知れない。麻生首相お膝元の湖や、麻生首相の秘密の隠し子を暗示する隠語かも知れないと思ったからである。しかし、それらしい検索結果は出てこなかった。どうやらオレの考え過ぎだったようである。

 たまたまオレが目にした雑誌表紙の「金髪のアソコ」というフレーズから、オレはこういう一連のことを考え、そして気になったことを丁寧にネットで調べたりしたのだが世間の普通の男性はオレのようにじっくり考えることもなく問答無用でこの雑誌を購入するのだろう。そこにある袋とじの中の「金髪のアソコ」を求めて。それほど「金髪のアソコ」というフレーズのインパクトは大きいのである。オレのようなまじめな人間でさえも「うっひょ〜」と驚いてしまったくらいだから日頃から頭の中を卑猥な妄想で埋め尽くしてるような情けない輩にとっては「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ〜」くらいの衝撃であるに違いない。そういう人たちにとってこの反則のような見出しの与える販促効果は絶大なものである。

 そこでオレは思うのだ。少なくとも表紙に書く雑誌の見出し文字としてこの「金髪のアソコ」という文字はフェアじゃないと。あまりにも下品すぎないかということなんだ。まじめな社会派の記事も載せていることがある雑誌として、あまりにもその見出しの付け方は志が低すぎるのじゃないかとオレは感じたのだ。なんとかして一冊でも売りたいという気持ちは理解できないこともない。しかし、だからといってこんな扇情的な見出しを付けることが果たして許されるだろうか。こんな見出しのある雑誌が大手新聞や電車の中吊り広告で堂々と宣伝され、電車の中吊りに広告に「金髪のアソコ」の文字が躍るとすれば、それはやはり問題ではないか。その電車には塾に通う小学生も乗るだろう。その小学生はふと見上げた中吊り広告に「金髪のアソコ」という文字を発見する。「アソコっていったいどこのことだろう。金髪とあるから頭のことだろうか?」と誤解するかも知れない。彼が正しい知識に到達できるのはいつのことだろうか。

 ここまで書いたものを読み返して、オレは今日の日記があまりにもつまらない内容であることに気がつき、深く脱力したのである。オレの今日のくだらない日記なんかよりも、その袋とじ特集の「金髪のアソコ」の方がはるかに価値ある存在であることは間違いない。オレはそのことを断言したい。それにしてもあの袋とじの中味はどんな内容だったのだろう。オレはそれが気になって眠れないのだった。






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12月08日(月)
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