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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■荒廃マンションが増えています
 マンションが老朽化して建て替えを望むとき、すべての住民が賛成するだろうか?答は否である。必ず経費の負担に耐えられないとか、今のままでいいとかいう住民が居るはずだ。多数決で決定するならば必ず住民の中に不満が残るのである。考えたら分譲マンションの権利なんて空中に土地を買ってるようなものだ。そんな空中の権利がいつまでも保持できるなんて幻想なのかも知れない。30年や40年経てば日本のマンションの多くは耐用年限を迎えてしまうとか。そのときにもう一度ゼニを出して空中に住居を存在させないといけない仕組みになってるのである。なんと無駄なことだろうか。どうして最初から100年以上の耐久性を与えなかったのだろうか。もっともそんないいものを作ればかなり高くなってしまうかも知れないが。

 そのマンションの売れ行きも落ちているそうである。こんな記事があった。

6月首都圏マンション発売戸数は‐30.0%=不動産経済研7月15日15時47分配信 ロイター
 [東京 15日 ロイター] 民間の不動産経済研究所が15日に発表したマンション市場動向によると、6月の首都圏マンション発売戸数は4004戸で、前年比30.0%減となった。減少は10カ月連続。同月の首都圏のマンション契約率は64.7%で、好不調の分かれ目とされる70%を2カ月ぶりに下回った。
 同時に発表された1─6月期の発売戸数は前年比23.8%減の2万1547戸にとどまった。
 こうした数字を受けて同研究所では、今年の供給見通しをこれまでの5万4000戸から4万000戸に引き下げた。
 <今年の供給戸数は1993年以来の低水準に>
 同研究所では今回の数字を受けて「マンションブームは終わっていた」「(年間供給見通しが)5万戸を切るほど厳しいとは思わなかった」などとコメントした。 
 6月の供給戸数が当初予想よりも低かったにも関わらず、契約率が低水準にとどまったため、マンション販売在庫数は前月比278戸増の1万0760戸となった。昨年6月に施行された改正建築法も供給抑制に影響したという。
 同研究所では、高値時に取得した用地に建築コスト上昇が加わり、マンション価格が上昇、顧客が高値についてくることができずに在庫が増加、結果としてデベロッパーが新規供給を抑えたと分析している。
 今年上半期の数字を踏まえて同研究所では、下半期の供給を前年比16.3%減の2万7400戸と予想した。下期は上期からやや戻すものの、年間見通しの4万9000戸は、バブル景気が終わって日本経済が低迷した1993年の4万4270戸以来の低水準となるという。 
 <価格は22カ月ぶりの低下、今後さらに低下も>
 6月の1戸あたりの価格は4638万円となり、前年比で4.4%下落、1平方メートルあたり価格も1.6%下落した。4月の1戸あたり価格は14.9%上昇、5月は0.4%上昇だった。下落となるのは22カ月ぶりだが、価格の水準自体は依然高く、価格の値崩れはまだ見られないという。
 しかし同研究所では、デベロッパーも決算を控えて、積み上がった在庫を処理しなくてはならないため「今後、どこかの時点で、価格が下振れすることは間違いない」と分析している。(ロイター日本語ニュース 児玉 成夫記者)

 だぶついた在庫を処理するためにこれから価格破壊が始まる。それでも売れない物件はどうなるのか。最初から廃墟となる運命なのだろうか。

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07月16日(水)
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