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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ODA(政府開発援助)の本質とは何か?
なぜ貿易を自由化などしないといけないのか。自分たちの主食は自分たちで作るというのが国家の基本だろう。そんな権利を乱暴にも奪い取って、安い穀物をアメリカは大量に押し売りすることで輸入国それぞれの国内農業を壊滅させ、実効支配してきたんじゃないか。だったらずっと安く穀物を供給すればいいのに、いきなり「バイオエタノールに使うので穀物の価格が上昇しました」と平気で値上げしてくるわけだ。日本みたいな金持ち国ならうどんやパンの原材料価格が多少上がったところで容易に吸収できるだろう。ところがこれが貧しい国ならそんなわけにもいかない。国民がたちまち餓死寸前に追い込まれることもあるかも知れない。
もともと自立していた国が、自国の努力だけでは食えない国になってしまったのはすべて西欧の植民地支配の結果である。今アフリカの民が貧しいことに関して、すべての責任はその土地を搾取の対象としかみなさなかった西欧の連中にある。彼らがODAという名のゼニを贖罪のために支払い続けるのはある意味当然のことである。そして日本がインドネシアなどの東アジアの諸国に対して援助をするのも同様だ。少なくとも日本は一時期東アジアの広い地域を植民地化していたわけで、その土地の民に対して責任が発生すると言われても仕方ないと思うし、これまでの援助は戦時賠償の意味もあったわけで、ある意味「贖罪」として支払われていたのである。
もともとゼニなんか必要なかった国にゼニを持ちこんだのは誰か。商品経済を世界の隅々まで浸透させることが「グローバル化」なのか。それは本当に必要なことか。そのグローバル化のまやかしを信じて、西欧的な豊かさを手に入れることを絶対的価値と錯覚して盲進し、自分たちの文化的伝統をあっさりと捨ててしまい、その大切な結果モラルまで完全に失って犯罪大国になってしまった国がいくつもある。その責任はどこにあるのか。治安を維持できなかったその国の政府が悪いのか。
アフリカにはこれまでどれほど多くのゼニがつぎ込まれてきただろう。すでに累積債務が一兆円を超えていて、その利払いのために教育や医療費を削らないといけない国もあるという。実にひどい話である。援助するはずの先進国が逆に「金利」という理由で教育費や医療費を奪い取るのだ。そんなものが果たして本当に自立を助けてるのか。
どうすればすべての国が自立できるのか。どうすればかつての状態、つまりすべての国家がちゃんと自立していた頃に戻れるのかとオレは嘆くのだが、このODAという贖罪は少なくともすべての国家が自立できるようになるまでは永遠に続くのだろう。
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12月17日(月)
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