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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■わたしもママが迎えに来るんだから・・・
親が無認可保育所に置き去りにした姉妹を、佐藤良子園長は2年間預かり続けた。いつか親が迎えに来てくれると信じながらである。もちろん保育料は払われていない。普通ならそんなゼニにもならない子どもなんて放り出して施設に引き渡すだろう。しかし、佐藤良子園長は善意から預かり続けたのである。わが子のような感覚で、養子にしたいという気持ちもあったという。親に捨てられた姉妹を2年間も育て続けたこの行為は果たして責められることなのか。このような善意の人が「児童福祉法違反」という罪に問われるのか。罪に問われないといけないのは養育を放棄して連絡もよこさない親の方ではないのか。むしろ行政はこの佐藤園長の無償の行為に対して感謝すべきではないのか。オレはそのように感じるのである。
この「虐待云々」の通報を行ったのはおそらく他の園児の親だろう。「うちはゼニを払ってるのに、タダで預かってもらってしかもほったらかしの親が居る。そんなの不公平じゃない!」という気持ちでありもしない虐待話をでっちあげて警察に通報したのだろうか。もしもそうなら何とも情けない親である。なぜそこで親に捨てられた子の不幸な境遇を思わないのか。オレがその保育園に子を通わせる親なら、恵まれない子を助けようとする善意の園長のために寄付するだろう。タダで2年間預かっていることは悪いことなのか。なぜ自分たちの幸福な生活に対して感謝できないのか。なぜ園長の思いを理解できないのか。
さらに追加で配信されたこの記事はますます涙を誘うのだ。
5歳姉「私にもママがお迎え」 妹の世話も 保育園養育2007年09月22日17時19分
両親が育児放棄した5歳と4歳の姉妹が北九州市小倉北区の無認可の私立砂津保育園に約2年間預けられていた問題で、姉は他の園児に「私も(母親が)迎えに来る」などと話していたことがわかった。21日に記者会見した佐藤良子園長(65)や市によると、2人は他の園児たちと一緒に規則正しい生活を送っていたという。
姉妹は佐藤園長を「園長先生」と呼んでいた。24時間保育の園では他の子どもたちと同様、毎日午前8時〜8時半に起床。3食とおやつをとり、午後10時には寝ていた。寝る時も他の園児たちと一緒。1日1回は近くの公園に遊びに行っていた。
周りの子どもが「今日はママが早く迎えに来るよ」と言うと、姉は「私も迎えに来るよ」と言うことがあった。そんな時、佐藤園長は「ここがおうちだよ」と語りかけていたという。
姉妹は現在、児童相談所にあたる市子ども総合センターに一時保護されている。多少やせているが、外傷や情緒的な不安は特になく、食事も「おいしい」と食べている。姉には虫歯、妹には軽い歩行障害がある。
姉妹とも元気で人懐っこく、姉は妹の世話をよくしているが、園での生活についてはあまり話したがらないという。 同センターは「姉妹をどうするかは親と話し合う。なるべく育ててほしいが、できない場合は児童養護施設に預けるなど適切な方法をとりたい」としている。
母親がお迎えに来る他の園児の前で、この姉妹の姉は他の園児に「(わたしも)迎えにくる」と話していたというのだ。自分を捨てたはずの母親が、いつかはきっと迎えに来てくれると信じて2年間も待ってるのだ。なんと切ない思いだろうか。5歳の女の子にとって母親が迎えに来てくれないのがどれほど悲しいことであるか。もはや親が迎えに来ないことをわからせようと佐藤園長は「ここがおうちだよ」と語りかけても、「ママがきっと迎えに来る」ことを信じ、園長がいくらわが子のように愛情を注いでもそれはやはりママではなく「園長先生」だったのだ。どんなひどい親であっても、やはり親なのである。
2年間自分たち姉妹を見守ってくれた佐藤良子園長から引き離されて、姉妹は市子ども総合センターに一時保護されている。そのまま実の親のところに戻されるのか。もう佐藤園長のところに帰ることはないのか。
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09月23日(日)
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