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ママ子のひとりごと
by ママ子
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■トウキビ撤収命令
「ちょっとちょっとちょっと〜」



けっして双子のお笑いではありません (笑)



バァちゃんからの指令はこんな出だしから始まりました

「ちょっとちょっとちょっと〜」

「トウキビ(とうもろこし)が食べられちゃうから 全部取って持ってってよ」

食べられるって キツネが盗りに来てるの?

「いやいや キツネじゃないって」

「とうとうここまで出るようになったんだよ あれだよあれ!」

あれ?

「アライグマが出るんだよ!!」





野生化して繁殖してるアライグマが農作物を荒らしまくって北上してる話は知っていたが

とうとう地元までやって来たとは。。。。



バァちゃんの話ではアライグマはトウキビをもぎ取ってあの可愛らしいお手てで丁寧に皮を剥き

そしてその剥いた皮はこれまたご丁寧に1カ所にまとめて置いていくそうだ

川向こうのヤマザキさんちではもう9匹も捕まえたという



注:年寄りの話なのでどこまで話が膨らんでるかは読み手の想像力にお任せします←おいっ



アライグマは見た目はまんまラスカルで愛くるしい容姿をしています

捕まえたらラスカルのようにペットとして飼ってみたいものですが

ラスカルは物語の中の動物 アライグマは犬や猫のように人に慣れる動物じゃありません

そして外来種であり ここに居てはいけない生き物



捕らえたら 殺すしかないでしょう。。。





可愛そうで そして悲しい結論ですが 私はそう思います



なんて書くと 残酷極まりないと言われそうですが。。。



一匹残らず捕獲して元々の産地 北米へ送りつけるわけにも行かないし

捕まえて避妊手術をして繁殖できないようにしても食害は免れないし

放っておけばどんどん繁殖して生態系は崩れていくし

現実問題として 選択肢は他にありません





「子猫殺し」のエッセイで直木賞作家が残酷な行為と批判されています

私もそのエッセイを読んでみました

そして思ったことは 私が子供だった頃の事

飼い猫や犬が子供を産み そして目が開かない内に親猫(犬)から盗み取って紙袋に詰め川に流したこと

子猫が紙袋から出て水の中でもがき沈んでいく様を橋の上から無言で見ていたこと

無言で早歩きで先に家に戻る母の後を走って追いかけたこと

大人になって 家の鶏やウサギを盗ったキツネをトラ挟みで捕まえたこと

そのキツネの駆除を保健所に頼んだこと

猟銃がドンっと発砲したと同時にキツネは宙に浮きそしてバッタリ倒れ それっきりになったこと

それを瞬きもせずに見ていたこと

殺すって 死ぬって こういう事なんだと漠然と知ったこと



先日 会社の回りで親から離れた小さな子猫を見つけた

人を見ると逃げてしまい捕まえることが出来なく 日に日に弱っていくのも分かった

猫缶を買ってきて物陰に置いておこうと思った

でも 猫缶のフタは開けられないまま机の上にある

そしてたまに聞こえていた子猫の鳴き声はいつしか聞こえなくなってしまった



猫缶を開けたら どうなっただろうか

食べて 私に慣れ そして家に連れ帰っていただろうか

食べて 数日生き延び そしてまた猫缶を開け 食べて生き延び それをずっと続けられたのか

食べて 生き延び 自分でエサを調達出来て越冬しりっぱな野良猫に成長し 子孫を残せたのだろうか

それとも 母猫が迎えに来て 一緒に猫缶を食べ 元の住処へ戻れただろうか



迷わず猫缶を開ける事が正しい選択なのか

そのまま自然に任せるのが正しい選択なのか

子猫の鳴き声を聞きながら 結局答えも出せずに 子猫は居なくなりました





直木賞作家が住むタヒチの生活は日本のいつの時代に匹敵するのかとか


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08月26日(土)
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