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サッカー観戦日記
by T.K.
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■サンライズリーグ 宇治−神戸 京都−RIP ACE
先週に引き続き中学生の関西リーグ、サンライズリーグである。関西レベルのユース年代のリーグとしては高校生のプリンスリーグ、U−13のヤマトタケルリーグ、女子のU−18、U−15リーグがあるが、内容的には最も面白いゲームを期待できる。なぜならフットボールの本質を追求した専任の指導者が、勝利だけではなくクオリティーを求めたゲームがそこにはあるからである。このカテゴリーは上の年代に選手を送り込まなければ意味はない。高校サッカーだとその年代での勝利を求められるから、必ずしも技術は期待できないし、何なら戦術も大雑把で、中学生年代よりも落ちる部分が少なくない。これはJのジュニアユースに限った話ではない。
この日の会場は宇治の太陽が丘。そして第1試合には宇治FCが登場する。自宅から約1時間でたどり着けた。以前は土だった太陽が丘球技場Aは人工芝になっている。
サンライズリーグ
宇治FC−ヴィッセル神戸
3月15日 太陽が丘球技場A 10時 雨 人工芝
宇治FC
十一九番
七番十八十番十六
五番三番四番二番
一番
神戸
九番
十七十番六番七番
八番
十四三番二十五番
誰々
体格や身体能力では宇治FCは劣勢。センターフォワード9番は必死に身体を張り、ポストをこなす。キャプテン4番はいいキックがある。5番はいい左足がある。10番は身体を張ってチャージも強烈で運べてスルーパスもある。大黒柱。18番は下がり目のボランチとしてやはり身体を張る。10番と18番はフィジカル負けしてなくて守備が効いていて、神戸相手に戦えている。このコンビが肝だった。非常に能力が高い。11番はスピードがあるエース。
神戸はやはり全員逸材といっていいい。誰か突出した印象ではないが、現時点ではスタメン全員に可能性を感じた。プロのアカデミーといっても可能性があるのは一握りだろう、と思うかもしれないが、中学生の段階では身体が成長しきっていないこともあって、技術戦術に注目すれば、ホントに全員に可能性を感じるのだ。番号不明だがキーパーはしっかりつなげて指示を出せる。右サイドバック5番はスピードがあり宇治の7番にまるで突破させなかった。20番はどんどん動かせてクレバー。3番は低く鋭い左足パスが出せる。致命的なミスもしてしまったが。14番はいい左足クロスがある。8番は下がってビルドアップ。身体も強い。6番は中で受けられて上がるインテリオール。10番も受け方が上手い。密集でもちょっと動いて外して受けられる。ボールを受けるために大きく下がらなくてもいい。7番はカットイン専門のレフティ。17番はかわしてシュートコース作る動きが素晴らしい。9番は圧倒的なポストが光るし、後ろ向きのプレーだけでなく、第一の選択肢は裏で受けることで、動き出しが素晴らしいからポストも大きく下がる必要がない。全員に触れたが、要するに神戸は一騎当千の強者揃いということだ。
9分、宇治FCはカウンターからたぶん10番のスルーパスが右寄り11番に通り決めて1−0。22分、神戸、左サイドバック14番のアーリークロスにファーで7番がノートラップランニングボレー左足シュートが決まり1−1。前半は1−1。
ハーフタイム、宇治FCは6番がボランチに入り18番が右ハーフに。自信はないがたぶんあっていると思う。
後半13分、自陣深くで神戸の左センターバック3番は手拍子で右センターバック20番へ横パスしてしまうが、狙っていた宇治FC11番がカット、キーパーとの1対1を難なく決めて2−1。これであからさまに神戸は動揺してしまう。中学生の精神力のもろさが出てしまった。プロのアカデミーといえどもまだ未熟な中学生なのだ。押し込まれて17分、たぶん3番の自陣深くからのパスを宇治FC10番が30メートル地点でカット、素早い判断でスルーパスを出しフリーで受けた9番が右角度のないところから決めて3−1。22分、神戸は左からの浮き球パスを交代出場の11番が右反転ボレーを決める。以降も神戸が押すがちぐはぐで押し切れない。結局3−2で宇治FCが勝利した。
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03月15日(土)
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