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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全少(全日本U−12選手権)第1日
小学生の全国大会は以前の名称は全日本少年サッカー大会だったので、略称は「全少」である。昨今の風潮から全日本U−12選手権というのが現在の名称である。それに伴い、略称も「全日」になってきたが、まあそれは置いておく。また以前は夏に東京・よみうりランドで開催されていたが、今は小学生の健康のために冬に鹿児島開催になり、しかも8人制の大会になっている。鹿児島開催になってからは行ったことがなく、何もかも分からなかったが、ついに初観戦を決断した。
準備段階として、大会には鹿児島中央駅から無料シャトルバスが出ている。で、鹿児島まで夜行フェリーのさんふらわあを考えた。寝てる間に志布志港に着くし、優雅に船旅で移動したい。志布志港か鹿児島中央駅までは無料のバスが出ている。で、直前に予約しようとしたら、鹿児島中央駅までのバスが満席だという。他の便利な交通手段はない。これではさんふらわあは使い物にならない。断念して新幹線を取る。新大阪発鹿児島中央行の始発のみずほである。が、指定席は窓際が埋まっていた。年末だから。コンセントは窓際だけ……。新大阪始発だから自由席という手もあるが、みずほは指定席が横4列。自由席が横5列で窮屈なので快適性がまるで違う。やはり指定席にした。車内のエピソードに字数を割くとスペースがなくなるので割愛して鹿児島中央駅に着き、最終の会場行シャトルバスに乗る。ちなみに乗降場が分かりにくいと判断して案内所に尋ねたら、すぐに全少のことと分かった。話がついているらしい。シャトルバスから会場まで40分くらい。最初は少年用とはいえ、同時にピッチを8面も取れるならフットボールセンターになるのでは、と思ったが、不便すぎて無理だ。シラス台地の上にあり、交通の便が悪く、公共交通では厳しすぎる。
さて会場は出店がずらっと並び、盛況である。食事事情は問題ない。芋焼酎も売っている。その場で飲めるタイプのものもある。ただ私は大学生以下フットボールでは飲まないことにしている。小学生のゲームでも当然飲まない。ラーメンやうどん、串焼き、丼など、食事面では全く不安がない。あと基本的に子供だけのゾーンがあり、小学生の自立を促しているようだ。こういう大会にありがちな過保護な保護者を排する方向性らしい。
さて大会そのものについて。大人より小さなコート、小さなゴール、審判は一人制でしかも若い審判員、上の年代でも一応そうなのだが、女子選手もあり。基本的に1県1代表制で行なう。フォーメーションはバック3枚、中盤3枚、トップ一人が基本だ。そしてバック3枚がどんどん攻撃に加わる。つまりビルドアップだけでなく、ガンガン上がる。単なるキャッチフレーズの「全員攻撃全員守備」などではない。そして何よりよみうりランドの頃よりも小学生が格段に上手いのだ。「今の小学生ってこんなに上手いのか」とはよく言われるフレーズらしいが、とにかく上手い。一握りのトップチームに限らず上手い。ただJのアカデミーは全員で繋いでいたが、そうでないチームは中心選手への依存度は高い。こういうのは上の方だけ観ていても分からないことだ。
最初に観たのはヴェルフェ矢板対ベガルタ仙台。近年行政主導で矢板市が「サッカーの街」と主張することに疑問を感じていた。強豪矢板中央高校があれば「サッカーの街」なのか?それで市がグラウンド整備すればインスタントに「サッカーの街」誕生なのか?サッカーが市民に根付いてい、てあらゆるカテゴリー、フットサル、女子に至るまで盛んで優れた審判員も輩出し、政治力もあって、それが歴史を重ねて初めて「サッカーの街」なんじゃないかな?と私などは思ってしまう。他競技を例に出して済まないが、能代市が「バスケの街」というのは、能代工があって能代カップがあって、それだけでは?と思うので。他のカテゴリーが強くて全国に出る、というのは調べた限りではそうでもなさそうだから。
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12月26日(木)
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