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サッカー観戦日記
by T.K.
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■雑文・ピーススタジアム(ピースタ)こけら落とし探訪記
私はサッカースタジアムを税金で建設すべきと考える人間である。全国ほぼすべての県に都道府県立野球場と陸上競技場がある、しかも収容人員が多い。しかし県立サッカー場は少ない。あっても収容は少ない。地方の財政が悪くなった?不作為で建設を怠ってきた失政をサッカー界に押し付けてはならない。サッカー界はこんなことに理解を示す必要はない。そういうのは「物分かりがいい」とは言わない。数の論理で政治に圧をかけ続けることが肝要だ。Jリーグはプロだから特定企業のために建設するのはおかしい?プロアマ関係なく作るべきだ。プロアマ差別の誤りをIOCは40年前に認めて、差別をやめている。こんな差別主義者の亡霊がいまだに生き残っているのが驚きだ。県立サッカー場が建設されれば当然アマチュアも使う。高校選手権予選準決勝以降の開催に苦しんでいるのは各県共有の課題だ。そもそも地方の県立野球場をプロ基準で建設しているダブルスタンダードがある。要するにプロ野球が使う野球場は税金で建てたいが、Jリーグが使う野球場は税金で建てたくないということなのだ。というわけでサッカー場建設反対の論理は破たんしているが、私はサッカーファンが数の論理でサッカー場を作らせるべき、と考えている。
さて私はサッカースタジアムのこけら落とし好きである。こけら落としの定義はあれこれあるが、ここでは新しいサッカースタジアムの初のサッカーの試合開催と受け取ってもらいたい。2024年は金沢・広島・長崎がオープンした。その長崎の探訪記である。V・ファーレン長崎は現在ジャパネットたかたが所有している。そして社運をかけて長崎駅徒歩10分の交通至便の地にサッカースタジアムやアリーナを軸とした総合施設を作った。ホテル、ショッピングモールなどである。
まずチケット確保について。これがなければ始まらない。早めに発売されるチケット、長崎サイドやバックスタンドなどはV・ファーレン長崎のチケット会員に入らなければとれないが、スマホ限定で私のスマホは容量ぎりぎりで新たにアプリを入れられない。そこでJリーグチケットで販売されるアウェイ大分のゴール裏を狙う。幸い端っこの方を取れた。しかしバックスタンドもなかなか買えないのはつらい。
さて試合は日曜日開催。その土曜日、夜行フェリーで新門司港についてシャトルバスで小倉駅に向かい、小倉からリレーかもめをとる。みどりの券売機ではうまく取れず、窓口でとる。普通は博多まで新幹線で向かってそこから在来線特急だから。あいにく窓際は取れない。
小倉から博多を通ってサガン鳥栖のホームタウン鳥栖まで鹿児島本線を行き、そこから長崎本線で佐賀を通り武雄温泉へ。特急車内の居住性はイマイチ。せまっ苦しい。武雄温泉駅で長崎新幹線(西九州新幹線)に対面乗り換え、つまり同一ホームで乗り換える。新幹線は窓際を取れた。この新幹線は走り出したと思ったらすぐ止まる。停車駅がこまめだ。しかし車内は居住性に優れ快適だった。長崎駅に着くと、駅でスタジアムガイドツアーみたいなものをやっているが、長崎市内観光を優先だ。観光案内所で説明を聞いて、というか観光案内所の人は説明をしたがる人が珍しくないので、しっかり聞くことが肝要だが、とにかく私の希望と擦り合わせて、コースを作った。
まず路面電車に乗り、中華街駅前で乗り換え、街の端に。そこで降りて観光店だらけの坂を上ると大浦天主堂。現在は通常のミサは行われておらず、実用的な教会ではないが、26聖人を祀った教会。観光化されている。戦国末期、キリスト教徒は長崎で布教活動を行ったが、仏教寺院の破壊活動も行い、僧侶の殺害などもあり、秀吉などの為政者は警戒し、やがてキリスト教布教を禁止した。このときに殺害された日本人をのちにキリスト教徒の中で格式の高い「聖人」としたわけだが、とにかく弾圧化の長崎でキリスト教信仰は細々と続き、幕末の開国で教会建設が始まった時に大浦天主堂が作られたわけである。26聖人の石碑の上に聖堂がある。カトリックの中高を出ている私にとっては「お御堂」という感じである。古くて豪華なステンドグラスにあまり光が入らず暗いのだが、欧州の古い教会は概してそんなものである。大きなミサはできないが、当時としては立派な聖堂。聖堂を出ると横には博物館もある。
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10月06日(日)
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