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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ四国第3節 カマタマーレ讃岐ユース−徳島ヴォルティスユース
プリンスリーグ四国第3節
カマタマーレ讃岐−徳島ヴォルティス
4月16日 10時 香川県総合運動公園第2サッカー場(生島サブ)
良芝 晴 主審・渡邉恵太氏


プリンスリーグ四国について。この日は会場のネット内は無観客だが、ネット外の観戦を妨げるものではない、とのことで、ネットから離れての観戦は迷惑ではないだろうとの判断から観戦した。

公式記録が出るには出るが、観づらいしコピペできないので、今回は番号のみの観戦記にします。

プリンスリーグは創設当初から愛媛FCがナンバー1で、徳島ヴォルティス、香川西、松山工、徳島市立あたりがナンバー2争いをしつつ、たまに優勝するという展開を続けてきた。そのうち松山工の監督が今治東中等教育学校に移り、それで力をつけるが今のところ優勝争いまではできてないといったところだ。ところが一昨年カマタマーレ讃岐がプリンスリーグに昇格し、難なく残留し、昨年は圧倒的な強さで優勝した。昇格した年、ジュニアユースには有名なキーパー松原がおり、当時ユースに実績がなかっただけに去就が注目されたがクラブに残り、更に1学年上に有力なFW小山聖也がおり昨年ゴールを量産、今年もJ3で活躍している。あまりに急速に台頭したため、私は未見だった。東海・北信越・関西・中国・四国のJユースで未見なのはできたばかりの藤枝と今治、そしてプリンスに上がってこなかった讃岐だけである。当然興味津々だ。

近年Jユースのレベルアップが著しい。ユース年代のサッカーでは勝ちに近道がある。走力を鍛え、安全第一で蹴り出しロングボール頼りのパワーサッカー。かつての故小嶺先生の国見スタイルだ。しかしそれでは現状プロレベルの選手はなかなか育たない。そこでJユースではミスがあっても自陣から繋ぎ、個人戦術を磨き、個人が戦うスタイルが多く、また多くのケースで丁寧に崩してからシュートを撃つ。それでいてチームとしても力があったりする。個々の能力では高校サッカーを上回るからだ。例えば四国のJユース4つのうち3つがプリンスリーグだ。そうじゃないのは歴史の浅い今治だけだ。そして何でも見る私も高校サッカーよりはJユースのほうが好きだ。

讃岐
11
34   25  9
   6   16
14 13  5  4
     1

徳島
10  24
7        15
  23  26
8  3  2  6
    1


さて讃岐はトップ帯同のキーパー松原はいない。が、このゲームのキーパーもキックが伸び、飛び出しも大胆で、散見されるキックミスがなければ大学でも早い段階でベンチに入れるだろう。ドイスボランチ16番と6番はガツガツ潰し、このクラブがすでにプリンスに慣れて守備強度が高いチームということが分かる。右サイドバック4番は粘り強い守備とインナーレーンを持ちあがる戦術眼がある。センターバックも守備強度が高く、ややたどたどしいながらも丁寧に組み立てる能力がある。シャドーの25番は正確なキックとギリギリを狙うパスがあり、ドリブルで運べる。1トップ11は裏狙いで駆け引きに長けている。このクラブは勝利に最短なルートを選ぶことなく、丁寧に組み立てて綺麗に崩す正統派Jユースサッカーをしている。


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04月16日(土)
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