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サッカー観戦日記
by T.K.
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■J3 岐阜−愛媛
ホームタウン密着をうたっているJリーグにあって、ホームゲームの祝祭空間化を推し進めたのが東日本では川崎、西日本では岡山が象徴である。公園内の陸上競技場がホームスタジアムというハンデを生かして余ったスペースでイベントやスタグルを開催し、ゲームもイベントの一環として会場に人集めを行い、観客動員を増やした。川崎の場合、今の「シャレン!」に繋がるホームタウンイベントを普段から行ない地元密着を推し進めた。それをJリーグ全体として推し進めている。最近ではJリーグをお手本としてプロ野球もホームタウンを意識し、チーム名にホームタイン名を入れて、ボールパーク化といって祝祭空間化を進めているが、「シャレン!」まではいかず、やはりJリーグに大きく後れをとっている。
で、岐阜である。岐阜の祝祭空間化には高い評価がある。スタグルの評判が高く、良い意味でヌルい。私は高校生・大学生優先のため、JリーグはJ1、J2、J3各年間1試合とかである。だから岐阜は昨年1回来ただけである。名古屋のゲームで来たことはあるが。そしてその時はコロナ禍でスタグルがなかった。
この日は岐阜に来たときはおなじみ、岐阜公園から金華山ロープウェイで金華山に登り、山頂駅から7分くらい、岐阜城に着く。旧名稲葉山城。斎藤道三の居城にして、織田信長が奪い、拠点とした。場内では斎藤道三のことなど忘れられたように信長一色である。坐像や金の像などがある。信長の支配、楽市楽座や岐阜の命名などの説明もある。まあ何度も来ているのでわかっている。最大の魅力は天守閣最上部からの岐阜の街並みである。
そしてロープウェイを降りて岐阜公園の庭園などを回る。そこから長良川競技場に向かう。陸上競技場の限界は著しいが、とりあえず収容数が多い。鹿ステーキ丼を買う。千円。特に生臭くもなく、柔らかくそれでいて歯ごたえもあり美味しい。さらに飛騨牛串を二個買う。千円。だが外で食べる余裕はなくスタジアム内に入る。バックスタンド。自由席だが、J3で収容人数の多い長良川ならバックスタンド中心付近で観られるだろうという考えは甘かった。端のほうで観ることになる。
さて、レアル・マドリーは銀河系軍団といわれる。個々の選手が「スーパースター」という程度では表現しきれないから銀河に例えている。銀河の集団だから銀河系軍団。ところが今期は岐阜が元代表などをそろえた。しかもさほど衰えていない。そのため金華系軍団と呼ばれている。しかも率いるのは新日鉄釜石からのたたき上げの名将・三浦監督。魔法使いでは西、そもそもフットボールに魔法使いを期待するのは間違いだが、必ず戦力に見合ったチームを作り、期待を裏切らない人である。ベトナム代表監督経験もあり、多種多彩な経験からあらゆるチームに対応できる。その戦術の特徴は守備時にきっちりスペースを埋め、常に選手はアラートで隙を見せず、こういうところが守備的といわれるが、しかし攻め気を常に持ち、指摘されるほど守備的なタイプの指導者ではない。基本4−4−2を採用する。
5679人
岐阜
監督:三浦俊也
畑潤基 ンドカ チャールス
藤岡浩介 庄司悦大 ヘニキ 田中順也
宇賀神友弥 藤谷匠 フレイレ 山内寛史
桐畑和繁
愛媛
監督:石丸清隆
松田力
佐々木匠
近藤貴司 横谷繁 佐藤諒 矢田旭
小川大空 森下怜哉 栗山直樹 三原秀真
徳重健太
万全のスタメンではない岐阜だが、圧倒的につなぎ押し込む。ただ愛媛も昨年J2だし局面での1対1は強い。しかし何やらデュエル、守備強度、ゴール前のマークがルーズなのだ。激しい練習ができてないのかもしれない。両サイドバックの小川、三原が固いのでサイドを攻略されず、何とかなっているが。
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03月19日(土)
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