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サッカー観戦日記
by T.K.
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■J2 徳島−金沢
私は長らく観戦においてJリーグは後回しだった。なぜならユース年代や大学サッカーなどで一年中埋まっていたからである。J1J2J3は各くらいだ年1回観ることが目安だったくらいだ。しかしコロナ禍では運営に人が割けない高校生などは観客の管理ができないため、基本的に無観客という状態。オールシーズンスポーツで一年中公式戦のあるフットボールも1月2月の高校生はほぼ観られない。そういうわけで長年後回しにしていたJリーグ以外の選択肢はない。今期からのWEリーグはウィンターブレイク、JFLの開幕もまだ先で全日本フットサル選手権もまだ開幕していない。

そういうわけでJリーグ開幕日、まあ正確には金曜日の多摩川クラシコが先などだが、とにかく土曜日にいまだ行ったことがないJ2に降格したばかりの徳島を観に行こうと思った。大阪からなら四国は一見遠そうだが、実は高速バスで大阪駅から2時間。在来線や高速バスでの岡山よりも近い。徳島での観戦というと高校四国大会や前身の大塚製薬が徳島市球技場でやったのを観た、あるいはプリンスリーグ四国初年度に吉野川の河川敷グラウンドに徳島本線の山に入った部分、もうどこか思い出せない、まで行って以来、鳴門は初めてである。

もう一つ、徳島を選んだのは、この日Jリーグのキックオフが14時で、渦潮(ヴォルティスの語源だ)を観るうえで好都合な鳴門海峡の大潮、つまり太陽と月の方向が一直線で満潮干潮が大きい現象が14時、その前後2時間は渦潮を観るチャンスである。したがって観戦と渦潮と両にらみで行ける、と思った。

大阪梅田から徳島行きの高速バスに座ったのは私を含め2人だけ、早く買ったために安い席で隣り合っていたが、運転士さんは自由に席を選んでいいという。そうでなければせっかくバスがすいているのに隣に座って感染リスクを高めても仕方ないからであろう。難波・湊町バスターミナルでさらに2人乗ってきたが合計4人。これで四国に向かう。阪神高速湾岸5号線から垂水ジャンクションで明石海峡大橋方面に向かい、一気に渡った。何度通っても飽きない橋である。その魅力は高さと前方に迫る淡路島にある。淡路島の先端とは点で結ばれているというより上陸すると左にカーブするので面の広がりがあるのだ。そして淡路島を50分強で縦断すれば鳴門海峡を渡って、鳴門公園口バス停。ここで降りる。鳴門駅への路線バスを確認して引き返し、鳴門大橋の下に設置される予定の鉄道橋の施設に作られた海峡を覗く歩道、「渦の道」に向かう。鳴門の渦潮を観るには渦の道か船である。時間の都合上、渦の道を選択。入り口に見どころは12時から16時とある。350メートルくらい歩き、展望室で下にアクリルガラスを張った場所で待機。人は少ない、徐々に白い波が立ち始め、渦が巻く気配は感じるが、渦潮まではいかない。鳴門駅への路線バスは12時25分発。つまり12時過ぎまでしかいられない。ギリギリまで粘り、激しい白波が立つが、ついに渦潮までは発生しなかった。海峡のほかの場所では発生したかもしれないが、私のいた展望室直下では観られなかった。残念だ。


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02月19日(土)
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