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サッカー観戦日記
by T.K.
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■J3最終節 熊本−岐阜 並びに遠征記
まずこの週末の状況を。Jリーグ最終節だが、軒並みチケットは売り切れ。すでにJ1昇格を決めた京都も売り切れ、J1残留をかけた徳島のホームゲームも売り切れだ。で、探したところ最終節ホームで勝てばJ2昇格が決まる熊本の試合が売り切れてない。そういうわけで急遽熊本遠征を決めた。

ゲームは日曜日。そこで前日土曜日を観光に充てることにした。大阪南港と新門司港を結ぶ名門大洋フェリーという夜行フェリーで九州に向かい、無料シャトルバスで手早く門司駅に出て、そこからJR門司港駅に移動して、更にバスで関門海峡の奥に行き、関門トンネル人道、つまり関門トンネルには自動車用と人間用と2階建てになっているのだが、足で海峡を渡りたかった。バス停を降りて振り返れば関門海峡大橋が見える中、道路を渡ってすぐにエレベーターがあり、降りて関門トンネル人道へ。なお無料。780メートルのトンネルは車でうるさく、海の底のような感覚は正直ない。真ん中付近に福岡県と山口県の県境表記があり、下関側に着くと門司側と同じようなエレベーターがあり、地上に出るとやはり関門海峡大橋を見上げる位置に人道入り口があった。

そこから次の目的地に向かうため、下関の台所、唐戸市場に向かう。途中、平家終焉の地・壇ノ浦を過ぎる。平家物語では海に身を投げる安徳天皇に海の底にも国はありますよ云々言ったシーンがあるが、まさに海の底を歩いてきたばかりなので、壇ノ浦が深い深い海の底というイメージはない。
唐戸市場には船着き場があり、ここに来た目的は巌流島に渡るためである。小型の船には人体に有害な「空間除菌装置」があり、無知な船会社が詐欺師同然の会社に引っかかってコロナウィルスは消せず、肺にはダメージがある装置を買ってしまったか、という感じ。科学的無知とは恐ろしいものである。せめてワイドショー出演者とかじゃない、まともな専門家のアドバイスを仰げばよかったのに。私が子供の頃は「テレビを見ると馬鹿になる」と言われてテレビを禁じられたものだが、実際にテレビを見てテレビで宣伝される空間除菌装置などを買ってしまう無知な人を見ると、「馬鹿になる」のはまんざら間違いではなさそうだ。
さて巌流島は関門海峡を日本海側に進み、下関側から100メートルくらいのところにある無人島だ。いきなり野生の狸が出迎えてくれる。人懐っこい。観光客の餌に慣れてるのだろう。狸は海を渡るらしい。佐々木小次郎と宮本武蔵の決闘の時代は小さな島だったらしいが、意外に広い。「巌流」とは佐々木小次郎の流派である。決闘の像などもある。トイレもあるがどこに流れているのだろう?本州側と水道が繋がっているのだろうか?手も流せたし。一周して撤退し、今度は船で門司港側に出る。JR門司港駅すぐである。門司港駅付近はレトロな建物が多く、知る人ぞ知る名所である。

ここから鹿児島本線に乗って戸畑駅に行く。目的は筑豊本線の起点の若松に渡る、若戸汽船に乗ることだ。15分に一本。あっという間につく。そこから15分ほど歩いて若松駅。非電化区間だが、JR九州には電化区間で充電し、非電化区間を走れる車両がある。筑豊本線に乗るのは初めて。折尾で鹿児島本線と接続する。かつては下をくぐったところに筑豊本線折尾駅があったが、今は北側の高架の駅がある。ここから電化区間で、鹿児島本線をくぐり、直方に向かう。直方で乗り換え、博多行きに。高校選手権予選で東福岡に引き分けPK戦まで行った希望が丘高校も近くにあるらしい。そして実は私立の飯塚高校のある飯塚駅や新飯塚駅を過ぎ、博多へ向かう篠栗線もあるが、いいタイミングで筑豊本線の終点の原田に向かう列車があり、筑豊本線完乗を決意する。山奥を進みやがて町が開けると原田。ここから鹿児島本線に乗り換える。ホームを間違えて乗り換えがぎりぎりだった。快速で鳥栖まで行き、佐賀に向かって吉野ケ里遺跡観光も考えたが、時間的に満喫できないので熊本に向かう。駅傍のホテルに投宿し、すぐに駅の案内所で紹介された店から選んで馬刺しを食べて、観戦前夜の観光は計画通り終わった。


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12月05日(日)
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