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サッカー観戦日記
by T.K.
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■なでしこリーグ1部 セレッソ大阪−伊賀FCくノ一
なでしこリーグ1部
セレッソ大阪堺レディース―伊賀FCくノ一
10月2日 桜スタジアム ピッチ良 晴 1791人 主審 松尾久美子
桜スタジアムは文化に理解がなく、いかに予算を削るかだけを考えている維新の行政に代わり、ほとんどサッカー関係者とファンの浄財で改修された球技場である。主にJリーグ、C大阪が使うがほかのカテゴリーにも用いられる。WEリーグに参加せず、なでしこリーグにとどまったC大阪レディースもその一つだ。また高校選手権大阪大会準決勝にも使われる。ちなみに決勝はG大阪のパナスタ。ほとんど公共利用のなかったパナスタも桜スタジアムの流れからか、ついに高校サッカーにも使われるようになったというべきか。この日の対戦相手の伊賀はプリマハム時代からの女子サッカーの名門で、WEリーグ参加を希望しているが、ホームスタジアムの不備とホームの人口不足からの観客動員からであろう、参加を認められず、追加も拒絶された。三重国体でスタジアムが改修されればよかったのだろうが、それもならず、日本のフットボール環境の貧弱さが現れている。ちなみに三重県全体でもJリーグ規格のサッカースタジアムはない
さて、WEリーグ不参加のセレッソは育成チームとして今後運営していくのだろうか?ユースチームはWEリーグの下部組織で関東のベレーザ、浦和、千葉の三強に対抗できるチームであり、また中学生年代のアカデミーでチームを持たず、普段は各チーム所属のJFAアカデミー堺もあることから、テクニックでは関東勢に及ばないながらも、戦術眼はしっかりしているチームである。そういうチームが大人に混じってどこまでやれるか?それと桜スタジアムでのなでしこリーグというものを見たかった。
さてJFA後援会の招待券は不幸にも4階席だった。売店もあった。何ならビール販売も解禁していた。
さて試合が始まり、伊賀D西川の屈強な身体に対し、C大阪のセンターバック陣は歯が立たない。パワー差があり過ぎて当たり負けするし、容易にキープされてしまう。おまけに自陣深くでスライディングタックルを食らって奪われるシーンまであった。つまりC筒井だが、彼女は簡単なパスミスをしたり、ロングフィードはまるでダメだったり首をひねる出来だった。不調だったのだろうか?若いチームでセンターバックは厳しいのだろうか?逆にサイドバックはよかった。右のH善積、左のL百濃は中学生時代、なでしこアカデミーカップというなでしこリーグの中学生チームの大会、要は男子のJユースカップの中学生女子版の大会で目に付いた。技術・戦術・ブレイン、何の問題もない。善積はスピードでは杉田の完敗だが、走りっこに持ち込ませず、動き出しと体の使い方で封じていた。百濃が動き出しの速さ、スピード、オーバーラップで左サイドで健闘していた。左ハーフ田畑は頭の回転の速さと視野の広さで周囲を生かし、自らも決断していた。➇田中は確実な技術、そしてO岩本のフィニッシャーとしての資質も素晴らしい。ドリブルもある。今の時点では資質としか言いようがないが。あと、エースI小山がベンチなのは驚いた。Q宮本が切り替え早いですね。正確なキックもある。さて35分、セットプレーの流れからQ宮本の真後ろからの鮮やかで精密なロングフィードをL百濃が裏の飛び出しノートラップランニングボレーシュート、これが決まりC大阪先制。スーパーゴールだった。動き出し、キック、空間認知と高度なものがあった。前半は1−0。
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10月02日(土)
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