ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権京都大会準々決勝 福知山成美−久御山 向陽−龍谷大平安




この日の会場は太陽が丘。私は新型コロナウィルス禍では徹底的に密を避けている。この日も会場の太陽が丘まで、みやこ路快速を避け鈍行で移動しようと思ったが、乗換不便な先頭車は空いていたので、二人掛けに1人座ろうとしたら、前の席の人が二人マスクを外している。ノーマスク推奨というか常識のこの時代にあって、ノーマスクの非常識は決まって「おっさん」である。非常識に性別は関係ないかも知れない。しかし、ことマスクについては「おばさん」よりも圧倒的に「おっさん」のほうが悪い。わたしもおっさんだが「おっさん」に生まれなくてよかったと思っています。宇治駅から太陽ヶ丘公園行きのバスはすぐだが、混んでいたため徒歩で向かう。登り坂を30分ほど。健脚だし、密のバス車内よりましだ。



高校選手権京都大会は当初、保護者以外、無観客試合だった。準々決勝以降は公式サイトで準備中表記が続き、それが前日まで続いたので、京都府協会に電話して、観戦可能との裏を取った。ちなみに太陽が丘陸と太陽が丘球技場である。球技場Bは外から丸見えで無観客試合は困難だが、それでも無観客要請があれば行かないつもりだった。

第1試合は福知山成美対久御山。福知山成美は近年好調な京都府北部勢の雄。一方、久御山は全国準優勝経験があるが、そのときの監督の先生は定年退職されている。しかし外部コーチとして残り、下級生を鍛えているという。極めてテクニカルなチームだ。



高校選手権京都大会準々決勝
福知山成美高校−久御山高校
11月3日 11時 太陽が丘球技場B 良芝 晴



福知山成美        久御山
−−−九番−−十番−−− −−−八番−−十一−−−
−−−−−−−−−−−− −−−十四−−十七−−−
十一−六番−−七番−十三 五番−−−十三−−−七番
二番−三番−−四番−五番 −−六番−三番−四番−−
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

久御山のフォーメーションには驚愕である。86年デンマークの「ダニッシュ・ダイナマイト」だ。つまり3−5−2で1ボランチしか置かない超攻撃的布陣だ。当時デンマークはキャプテンのリベロ。M.オルセンが守備の要かつ攻撃にもアクセントをつけ、中盤のエースがJ.オルセンだ。そして2トップは超強力で、得点力が高くポストプレーも得意なセンターフォワードのブレペン・エルケーア・ラルセンとヴィッセル神戸でもプレーしたドリブラーのミカエル・ラウドルップだ。この超攻撃的チームはグループリーグでウルグアイをEゴール粉砕したが、スペイン戦では中盤を寸断され、5失点惨敗で敗退した。肝は1ボランチの脇を使われるか、ということだ。福知山成美はアフリカ系の10番が止まらない。深い切り返し、トリッキーなポストプレー、そして競り合いの強さ。日本国籍なら間違いなくプロに行く選手だ。外国籍ならバスケス・バイロンのような選択肢もいいかもしれない。久御山のエースはJ.オルセンの役割を果たす14番だ。細かいターンが鋭い。立ち上がり、久御山のリベロ3番は右ウイングバック7番に対し、「いいところ一つもない。緊張しいやから」と声をかける。その3番が両コーナーキックを担当する。福知山成美はコーナーキックを狙いに行く。28分、福知山成美はファウルで警告をもらいながら左70度25mFKを洗えるが3番、のキックは外れる。33分福知山成美のフィードが9に通り撃てず。35分、福知山成美、30mFKに10番短い助走でいきなり蹴るがキャッチ。38分、福知山成美8番左シュートもセーブ。決定機。40分、久御山14番がタメて5番の左クロスに大外で7番ボレー、左ポストに当たり入る。0−1。ロスタイム、久御山7番仕掛けて11番が右フリーシュートは上に外す。前半は0−1。


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11月03日(火)
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