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サッカー観戦日記
by T.K.
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■四国大学リーグ第10節 高松大−松山大
近年、四国大学リーグが大変なことになっている。総理大臣杯全国準優勝経験があり、25年以上も連続優勝していた高知大が名将・野地先生の定年と教育学部のサッカー部推薦がなくなり、力を一気に落とした。そして昨年は新興チームの高松大が優勝。2位は高知大の天下の時代から2位を愛媛大と争っていた松山大である。だが現在四国大学リーグをけん引しているのは四国学院大で、高校生では四国で愛媛FCを追う二番手集団の一つ、香川西(現四国学院大香川西)の監督で学校長の大浦先生が大学の総監督にもなり、強化を図った。そしてその四国学院大が首位を走り、高知大が追うという今期は、新型コロナウィルス禍で無観客試合が続いたが、6チームの2回戦総当たりの第10節、つまり本来なら最終節についに有観客が認められた。会場は屋島レグザム。屋島の麓にある立派な陸上競技場だ。香川にはカマタマーレ讃岐のホームスタジアムになる立派な陸上競技場が丸亀にあるのに、さらに立派な陸上競技場がある一方で、サッカー場は生島に小さなものがあるだけである。つくづくフットボール界のサッカースタジアム建設への動きの悪さ・政治力の無さ、一方で陸連の声の大きさ、押しの強さを感じる。陸上では明らかにお金を回収できず、豪華な観客性のある陸上競技場を作っても大赤字なのに。この辺り、常に収支を求められる坂―スタジアムとの差は、どうかしているとしか言いようがない。
さて高松大対松山大というカードはいわば四国1部リーグでは中堅同士の対決。いわば、私の好む等身大の四国大学リーグを観られるカードだ。
四国大学リーグ
高松大学−松山大学
10月17日 屋島レグザム陸 ピッチ良 雨
高松大 松山大
−−−−楠−−河田−−− −−−田丸−−佐伯−−−
山内−−−−−−−−谷本 −−−−−−−−−−−−
−−−川西−−松本−−− 成瀬−倉本−−河本−藤本
住田−小方−八十嶋−倉本 田中−大木−−濱口−山西
−−−−−釜本−−−−− −−−−−武下−−−−−
高松大 監督:吉田明博
GK 23 釜本響
DF 2 倉本奏
3 住田好宏
4 小方和斗
22 八十嶋一斗
MF 6 松本汰一
10 山内樹
FW 7 河田大聖
9 楠空冴
11 川西竜司
26 谷本将虎
松山大 監督:田下竜太郎
GK 12 武下真大
DF 3 大木凌
4 濱口俊介
5 田中綜太郎
17 山西恭平
MF 6 河本竜弥
23 藤本卓也
24 成瀬秀真
26 倉本卓弥
7 佐伯雄斗
FW 18 田丸星輝
高松大は立ち上がりからベンチが「前向け、前」「人に任せるな、自分で行け」などと声がかかる通り、個人が積極性を出し仕掛ける攻撃的なチームだ。身体の使い方もよく、競り勝てる。一方の松山大はコンパクトな陣形でカウンターを狙う。双方守備は甘いので攻撃面での持ち味が出る。守備の強度はそのままリーグのレベルだったりする。そういう意味では四国もまだまだだが、しかし高知大以外は高校生以下という時代ではない。東海学生リーグでいえば、高松大は四日大、松山大は岐協大に似ている。守備強度には差があるが、攻撃面ではあまりそん色がない。やはり東海学生リーグと四国大学リーグでは厳然たるレベル差はあるが、しかしエンタメとしての魅力では劣らない。四日大や岐協大が関西学生リーグ1部下位の力とすると、高松大や松山大は関西学生リーグ2部上位の力はありそうだ。
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10月17日(土)
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