ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4379397hit]

■スーパープリンスリーグ関西 三田学園−神戸
今期は高校生の全国リーグであるプレミアリーグが移動難から開催不可能なので、関西のプレミア4チーム、つまり京都・G大阪・C大阪・神戸のJの4クラブはプリンスリーグ関西に編入され、スーパープリンスリーグ関西を戦っている。そして新型コロナウィルス禍で異常事態の今季は各チームコンディションがバラバラで、関西に限らず「まさか」の結果が続いている。神戸は今季すでに観戦しているが、明らかに状態が悪い。


スーパープリンスリーグ関西
三田学園高校−ヴィッセル神戸U−18
2020年9月13日 神戸ユニバー陸上競技場 良芝 晴


三田学園         ヴィッセル神戸
十一−−−十番−−−十七 −−−十一−−十四−−−
−−−八番−−七番−−− −−−−−−−−−−−−
−−−−−六番−−−−− 三九−六番−−十八−誰々
五番−十三−−三番−四番 二番−二九−−十九−誰々
−−−−−誰々−−−−− −−−−−誰々−−−−−

いつも言っていることではあるが。番号判別困難ユニフォームはほんとに困る。ましてピッチまで距離のある陸上競技場では。常に双眼鏡は持ち歩いているが、わたしの観戦スタイルでは試合中に双眼鏡をのぞき込むのは困難だ。そして公式記録が出ず、大会プログラムは背番号が当てにならないのが常なので、背番号表記の観戦記にする。関西協会に公式記録が出ると思っていたので、判別困難な背番号を放置していたら、ホントに分からないままに……。
さて、結構観客が多く、スーパープリンスリーグ関西観戦を切望していたファンや保護者がこんなにいたのか、と感慨深くなる。ゲームはどうしても低調になる。神戸が立ち上がりから繋ぐが、ミスが多く、また大胆なプレーもなく、ゲーム勘の無さは相変わらずで、本来ならプレミアの威厳を感じさせない。三田学園の意図は前からプレッシングを仕掛け奪い素早く攻め切るというもの。現状の神戸にとっては一番厄介なスタイルだ。三田学園はもともとビルドアップにこだわるスタイルだったが、プリンス経験を積むチームにありがちな、実戦的で強い高校になっている。このゲーム限りの対神戸スペシャルかもしれないが、とにかくこのゲームについては最善の策を練った感がある。神戸は運べても勝負パスやドリブルが無いので三田学園ゴール前で脅威にならない。そして三田学園11番が左カットイン、こぼれを誰か蹴り込み先制。1−0。さらに神戸の左サイドバック2番がイージーな奪われ方をして三田学園センターフォワード10番がキーパーと1対1を沈め2−0とリードする。完全に神戸のゲーム勘の無さと三田学園の策が相まって絶対優位に進める。その後も神戸はポゼッションでは上回るが、全く効果的ではなく、回させられているだけで、どこからでも奪う意図のある三田学園の策にハマっていた。前半2−0で終了。正直、これは勝負あったと思った。

ところがハーフタイムを挟んで後半から様相が違う。神戸はロングボールを織り交ぜ、中盤からスルーパスがどんどん出てきてドリブルも仕掛けるなど、フットボールが面白くなっているのだ。前半の出来を観る限り、ハーフタイムで修正できるような状態じゃないと思ったし、問題がゲーム勘ならまだまだ時間がかかると思ったのだが、とにかくメンタルが変わった。特に左からの攻めが強烈でスルーパスが三田学園の右サイドバックと右センターバックの間に5本くらい通る。そして左コーナーキックも増える。そして右に展開、14鋭いターンで切れ込み、中で押し込み2−1。押せ押せムードになる。逆に三田学園は前半に勝負を決めるゲームプランで、まさにシナリオ通りだったと思うのだが、飛ばしたためプレッシングが落ち、神戸が後方で回すだけでなく、中盤高い位置でも回しはじめ、そしてロスタイムにも放り込みが通り決めて2−2のドローとなった。

三田学園得点者:清水、長野。


[5]続きを読む

09月13日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る