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サッカー観戦日記
by T.K.
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■J3 C大阪23−YS横浜
わたしの観戦カテゴリーは主に高校生や大学生。しかも何でも観るからプロまではなかなか手が回らない。なるべく毎年J1J2J3を各1試合は観たいと思っているが、なかなか余裕がないというのが現状である。ところが新型コロナウィルス禍で他のカテゴリーが開催不可能だったり、無観客試合だったりで観戦困難である。開催しているのは観客を絞って開催のJリーグなどである。そういうわけでJ3のC大阪U−23に足を運んだ。私はかつてのサテライトリーグを好まなかった。練習試合は好まないし、Jのセカンドチームはチームとして完成度が低い。そして関西は京阪神にしかクラブがなく、J3の小さなクラブが現時点で存在しない。ということはC大阪やG大阪のセカンドチームを観に行くしかない。もっともU−23チームがJ3の参加するのは今期限りだが。
さて、C大阪は長居陸で自由席である。ただし座席にテープを張って「密」にならないよう配慮はしている。
J3発足当初、ずば抜けて落ちるクラブが二つあった。YS横浜と藤枝である。予算も少ないし、プロ契約選手も最低限しかいない。J2発足当初でもここまで弱いクラブはなかった。現在のJ3はかつてのJ2の足跡を追っていて、急速に力をつけているが、力のないところはとことん足りない。
さて横浜の3クラブの歴史に触れておこう。日本リーグの横浜クラブは元は全日空の整備士を主体とした市民クラブだった。やがて全日空がスポンサーにつき、横浜トライスタークラブに改名した。当時大型ジェット機には尾翼にもエンジンのついたエンジン三つのトライスターという機種があったのだ。しかしあくまで市民クラブとスポンサーという関係だった。しかし法務が甘かったらしく、全日空によるクラブ乗っ取り事件が起こった。全日空サッカー部にされてしまったのである。この際、日本リーグのゲームで選手たちが試合直前に出場をキャンセルして試合中止になった事件が起こった。その選手たちはJFAを追放処分になったが、市民クラブの理想を掲げてYSCC(横浜スポーツ&カルチャークラブ)を立ち上げた。この略称がYS横浜である。全日空には悪名が残った。やがて日本リーグがプロ化し、Jリーグになる際、日産自動車は横浜マリノスに、全日空は佐藤工業と組んで横浜フリューゲルスを立ち上げた。ところが不況で佐藤工業が撤退した際、全日空は乗っ取って作ったクラブを身売りするのではなく、消滅させることを画策した。形式上はマリノスとの合併だが、マリノスにはスポンサーとしての参加で、横浜フリューゲルスを潰すのだから、全日空の悪名は頂点に達した。これに納得しないサポーターが横浜FCを作った。そういうわけで、横浜3クラブの横浜F・マリノス、横浜FC、YS横浜には全日空が関わっている。うち2クラブには遺恨を残して。私自身、全日空は二度と使わないつもりだったが、20年経って、ツアーのメキシコ旅行の際、共同便として全日空を使ったので、半ばもういいか、と思っている。勿論全日空へのダーティーイメージは消えないわけだが、Jリーグの理念が広まったという意味では読売新聞の渡辺恒雄オーナーの問題と並んで有益だった、といえなくもない。
J3
セレッソ大阪U−23−YS横浜
8月9日 長居陸 18時 晴 ピッチ良
C大阪23 YS横浜
−−−藤尾−−澤上−−− −−−宮本−−柳−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
岡澤−喜田−−松本−前田 西山−宮尾−−佐藤−音泉
島村−田平−−西尾−吉馴 植村−宗近−−土館−大泉
−−−−−アン−−−−− −−−−−佐川−−−−−
セレッソ大阪U−23C大23
スターティングメンバー
GK 27 アンジュンス
DF 29 島村拓弥24'
DF 43 西尾隆矢
DF 44 吉馴空矢88'
DF 46 田平起也
MF 30 喜田陽
MF 37 前田龍大69'
MF 41 松本凪生
MF 53 岡澤昂星
FW 19 澤上竜二
FW 42 藤尾翔太
控えメンバー
GK 50 上林豪
DF 52 大橋滉太
MF 38 西本雅崇88'
MF 54 近藤蔵波69'
FW 24 ウェリングピアス
FW 33 タワン
FW 48 新保海鈴24'
Y.S.C.C.横浜YS横浜
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08月08日(土)
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