ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4380339hit]

■高校女子選手権大阪大会決勝リーグ 大商学園−追手門学院 大阪学芸−大阪桐蔭
高校女子選手権大阪大会はベスト4による決勝リーグが行われ、2位までが関西大会に進出する。第1戦で大商学園と大阪学芸が勝っており、この日両校が勝つとともに2勝で最終戦を待たずに2位以内が決まる。ピッチは観づらいS10。重要なゲームだしS8かS11を取れなかったものか……。

高校女子選手権大阪大会決勝リーグ
大商学園高校−追手門学院高校
9月21日 堺S10 9時 人工芝 晴

大商学園         追手門学院
−−−八番−−十一−−− −−−八番−−十一−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
十番−十四−−五番−七番 六番−七番−−九番−五番
二番−四番−−三番−六番 二番−四番−−三番−十番
−−−−−一番−−−−− −−−−−十二−−−−−

立ち上がりから追手門学院の最前線から大商学園のセンターバック陣に猛烈なプレッシャーをかけ続ける。大商学園の特徴は伝統的にセンターバックの強みであり、特にビルドアップ能力が高い。3番と4番のビルドアップ能力はおそらく全国でも1,2を争うレベルだろう。その二人にプレッシャーをかけるとゴールキーパーの指示で戻し、キーパーを含めた3人で組み立てる。ゴールキーパーはよく声が出てバックラインを自在に操る。左ハーフ10番は体格があり、エース格で、14番はパワフルで激しい潰しがあり、技術的にも安定している。7番はスピードあふれる突破が武器。追手門学院は左サイドバック2番が左足で組み立て、10番もクレバーでサイドバックの組み立てもあり、両サイドバックが大商学園のサイドハーフを止めようとする意図が感じられる。これに対し、大商学園のサイドハーフはカットインし、インサイドとのコンビネーションで追手門学院のセンターバックとサイドアップの隙間を狙ってくる。一つには大商学園のフォワード陣のポジショニングが良く、上手く追手門学院のマークを乱していることがある。また追手門学院が前線から猛烈なプレッシングをかけていることもあり、インサイドの負担が大きく、後方の守備まではなかなかできないこともある。19分、大商学園、10番が左から仕掛け、カットイン、ワンツーで抜け出すところを倒されPK。これを10番が自ら右に決める。追手門学院ゴールキーパーはあえて動かず。1−0。大商学園5番はスペースが与えられドリブルを見せるようになる。22分、大商学園11番から10番、8番、のダイレクトパスで繋ぎ、右パスをファーで10番が蹴り込み2−0。大商学園はセットプレーを14番が右足で蹴り、万能プレーヤーぶりを見せる。そして7番がフォワード、14番が右ハーフ、8番がボランチというポジションチェンジ、14番が右を突破、追手門学院4番が故意に倒し警告。前半は結局2−0で終わった。追手門学院はシュート0。大商学園は右クロス6、左クロス0。徹底的に左でタメて右クロスを入れる戦術である。大商学園のエース10番はタテ突破は少なく、体格を活かしたキープやコンビネーションで崩すプレーを多用する。

ハーフタイムで再びボランチを14番5番のコンビに戻し、8番が右ハーフ、7番をフォワードにする。そして56分、大商学園が放り込み8番が右シュートを決めて3−0とし、勝負を決定づけた。以降16番を左ハーフに入れて10番をボランチ、11番もボランチに下げてコンビを組ませ9番を右ハーフに投入、7番と8番で2トップを組ませる。テストもあるだろうが、この柔軟性、誰がどこに入ってもチームが機能する戦術理解力こそ大商学園の強みでもあるのだ。あとで分かるのだが第2試合の結果、追手門学院は今回もベスト4の壁を越えられなかった。ほかの地区なら全国に十分行ける力はあるのだが、大商学園は前からプレッシングに行ってもいなすだけの力があるのでどうにも止まらないのだ。追手門学院が壁を超えるのには一度勢いに乗って勝つ経験を積むしかない。

なお10番は高原、8番は稲垣というらしい。



高校女子選手権大阪大会決勝リーグ
大阪学芸高校−大阪桐蔭高校
9月21日 堺S10 11時10分 人工芝 晴

大阪学芸         大阪桐蔭
−−−七番−−十一−−− −−−十番−−七番−−−

[5]続きを読む

09月21日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る