ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校女子選手権京都大会決勝 京都精華−向陽
高校女子選手権京都大会決勝
京都精華学園−向陽
9月24日 10時 向陽高校グラウンド 土 晴


京都精華         向陽
−−−−−七番−−−−− −−−−−十一−−−−−
−十番−−二四−−十一− 八番−−−−−−−−十五
−−−八番−−九番−−− −−−六番−−七番−−−
十八−五番−−六番−三番 五番−三番四番十番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−二六−−−−−

圧倒的な実績を誇り、高い技術で支配を図る京都精華に対して、近年高校生で見かける5−2−3でバックラインを固めつつ、3トップ気味にしてサイドバックにも上がる隙を見せない向陽。立ち上がりから京都精華が回し続け、ドリブルや大きな展開も交え、サイドバックも18番がドリブルを見せ、力の差を見せつける。しかし向陽も粘り強く食らいつき、バックラインも密集してお互いにカバーして最後の一線を超えさせない。京都精華はエース10番が圧倒的な突破力を見せ、3,4人抜きを何回を見せ、ボランチの9番は力強い守備と鋭いキックを活かした展開力で左右に振り続け、7番は向陽が5バックにも関わらずタイミングよくスペースを見つけて受ける。8番はレフティー。11番もタテ突破したり、7番とポジションチェンジしたりと工夫があり、バックラインも6番が確実な守備でカウンターを潰しつつフィードも見せ、5番は6番以上にロングフィードの精度が高い。24番はやや精度を欠くがかなり判断のスピードが速い。局地戦での細かさと、詰まるとポンと大きく振る展開の大きさを兼ね備え、京都精華の猛攻が続く。17分には10番のカットから7番に当て裏に出して10番決めるがオフサイド。26分、向陽、15番→17番。京都精華の左の攻撃が厳しすぎた。向陽は右サイドが決壊寸前だった。暑くて給水タイムもある前半35分ハーフが終了。しかし35分ハーフとはいえ、向陽もよく耐えた。

ハーフタイム、向陽19番インFW。
後半開始すぐ京都精華、右からの攻め、決めたかと思ったらファウルでフリーキック。アドバンテージ取るべきだった。この右FKは決まらず。40分、18番の左クロス、7番シュートは正面、しかもオフサイド。49分、9番スルーパス11番いい動きで受けシュートは正面。50分京都精華、11番から7番ヒールで落とし11番シュート、決定機。セーブ。52分、京都精華、左FK、中シュート、向陽GKナイスセーブもこぼれを24番蹴りこみ1−0、ついに先制!55分、10番強ミドル、バー。決定機。56分、京都精華24番→22番。長身。62分、京都精華7番→20番。向陽9番イン。向陽は5バックを維持して守る姿勢は崩さない。69分、京都精華11番→2番。結局0−1でタイムアップ。京都精華が優勝して関西大会出場を決めた。

さて、力の上で京都精華が向陽より数段上だったことに異論のある人はそうはいないだろう。しかし重要なのは京都精華を1失点に抑えるレベルにまで向陽が達したということだ。これがいかに凄いことが、高校女子サッカーを見ない人にはご理解いただけないだろうが。対人守備で負け続けながらも数人がかりで囲んで最後の突破を許さなかった。バックラインでの凡ミスも少なかった。素晴らしいレベルアップだ。

さて関西大会は8チームが参加する。シード方法が問題だ。もし前年度ベスト4がシードなら大阪2校、兵庫2校がシードということになる。その場合シード校のどこかが京都精華と当たる。大阪大会も観たが、大阪2位の大阪学芸にとってはかなり難しい相手だし、兵庫2位にとっても同じだろう。まあとにかく京都精華を引いたところが貧乏くじということになる。

09月24日(日)
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