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サッカー観戦日記
by T.K.
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■クラセン関西予選B組 高田−神戸FC プリンス第4節 京都橘−奈良育英 関大一−履正社
関大一は前監督が他界されても走るサッカーは変わらない。大阪で走るサッカーと言ったら関大一か金光大阪という印象だが、金光大阪が守備的というか、重心後ろ目なのに対し、関大一は前からどんどん行く印象。そのためプレッシングに適した4バックを採用している。金光大阪は最新の3バックによるプレッシングを採用するほど戦術的なチームでもないし。履正社CF町野は日本高校選抜であり、長身でスピードも豊かで決定力もあるという超高校級の選手で、もし関西にJ3クラブがあれば特別指定されてもおかしくない。U−20代表でいえば小川に似ている。しかし関大一CB陣はC村上を中心に必死に抵抗し楽をさせない。村上はロングフィードもよくなかなかの好センターバック。D細田も上背はないながらも激しい寄せで町田に前を向かせない。F前田、M松丸は寄せられてもあっさりターンする技術と、守備での執念を見せるドイスボランチ。しかし履正社J町田は強靭な身体を活かしてキープ力もポストプレーも素晴らしく、身体をガッチリ入れての胸トラップで自在に味方を活かす。I安羅は突破力があり判断も素早い中心選手で、もう少し視野を広げて、狭い局面突破にこだわらなければ、スケールがアップすると思うが、この時期中央突破にこだわるのも悪くない。履正社のサッカーはサイドを活かすことにあるが、今年のチームは中から崩せるのだから。GK@李はキックが伸びる好選手。関大一GK@近藤は反応が素晴らしい。全く対応の違う好ゴールキーパーが双方にいる。履正社E坂本は展開力があり、視野が広い。というか履正社のサイド攻撃はこの選手が起点となる。
さて試合の中身だ。立ち上がり履正社が押し込み、右CKをQ濱が担当。8分、J町野が凄まじい加速で右裏を抜けるが、関大一のカバーが間に合う。10分、関大一、左FKに履正社がゾーンで守る。25分、関大一グラウンダー右クロスにQ百田突っ込みシュートは右に外れる。超決定機。履正社は高さの自信があるので好判断。28分、履正社左クロスをJ町野シュート、セーブ。決定機。更にA坂東から町野に当てて坂東へリターン、左クロスはGK@李がナイスキャッチ。坂東はやや攻撃力不足で、CB向きの選手かな?と思うが、左ハーフP寺村をよくフォローし、厚みを加えていた。それに寺村は技術はあるが、やや不出来というか、突破がなかった。32分、履正社Q濱の左CK、J町野高いヘッド、上に外れる。この辺りから空に暗雲が立ち込め、風がきつくなり、観戦にも苦労するようになった。雨もパラパラと落ち、ノートとるのが困難に。34分、履正社、ベンチの指示でI安羅が左ハーフ、H野口がトップ下、P寺村が右に回る。サイドでの仕掛けを意識させるためだと思う。36分、関大一E三宅に警告。ラフ。アフター。39分、履正社P寺村に警告。ラフ。結局前半は0−0で終了。44分、P寺村→S小松海樹。快速アタッカー。
履正社の町野・安羅は強烈だったが、関大一のCBコンビやドイスボランチが強力で忠実で、履正社はサイドを使わないと攻略できないと思った。
後半はコンディション悪化の為、丘の上から見下ろすスタイルは不可能で、風もきつくノートも取れない。そのため雑感のみ。若干履正社が押すも、関大一も統率されたラインコントロールからのプレッシングで対抗。悪くない内容でスコアレスドローに終わった。
交代選手。
ハーフタイムA坂東→O松田泰生
58分H野口→N矢野圭吾
Q小松→S水本大佑
関大一
90分H大平→N堤奏一郎
公式記録
04月29日(土)
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