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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西学生リーグ 第12節 阪南大−桃山大 関学大−大経大
一方の関学大は驚きの5バック採用。守備時はガチガチに引いて、それからまずは㉛木村に預ける。高校時代から圧倒的なパワーが光っていた選手だが、大学でも即通用した。というか、彼に依存した戦術が可能なくらいの存在感だ。両サイドはP山見が圧倒的なスピード、㉓輪木はキレを活かした突破と破壊力がある。インサイドはR藤井が巧みなターン、I岩本はパスに持ち味がある。しかし守備面では不安な中盤だ。とにかく引いて密集して守る意識が高い。センターバック陣は跳ね返す強さに特化したタイプというか。
ゲームは個人能力差がありすぎて、しかも双方守備時はガチガチに引くので、いったん持つとキープする時間が長い。第1試合とはまるで違う。全体にスローである。11分、関学大R藤井の左コーナーキック、ファーでA太田落とし中にこぼれ㉛木村蹴り込む。1−0。28分、関学大、左クロスがバーをかすめO安羅がシュート、こぼれを㉓輪木が蹴り込む。2−0。40分、関学大、O安羅の左クロスを㉛木村高いヘッドで3−0。そしてその直後事件が起こる。大経大のゴールキックを関学大の選手ではなく、大経大の選手が後方に戻し一人残っていた㉛木村の足元へ。野口健太郎主審がこれを何とオフサイドにしてしまう。勿論大誤審だから関学大の選手は猛抗議。まあサッカーには抗議権などないのだが、主審もおかしいと思ったのか副審に聞きに行き、誤審を認める。ドロップボールから再開。しかし完全に一人抜け出していたのだから関学大は追加点が入っていたはずである。これが勝負を分けていたら大問題であろう。このシーンに限らず野口健太郎主審は不安定で、力量云々というよりコンディション悪そうだった。ボールまでの距離というより集中力がないというか。これが徐々に選手からの信頼を失わせていった。場内で主審だけが気づかなかったミスジャッジだった。前半は3−0で終了。
後半は簡潔に。57分、大経大B木村に警告。関学大㉛木村へのタックル。木村はファウルでしか止められないが、大経大は削るプレーを何度も主審に見逃され、繰り返していた。65分、大経大、P島田、㉒西脇→㉘上野、I川普B67分、関学大Q本山→㉜杉山。杉山は中学生時代から期待した天才的な右サイドバックだったのだが、大学で伸び悩んだのか……。68分、大経大B木村がまた関学大㉛木村を削って2枚目の警告で退場。この辺りでは完全にゲームが主審のコントロールを失った.81分、関学大P山見が右カットイン、㉜杉山がミドルを叩き込み4−0。83分、R藤井→㉙山本。G大阪入りが決まっている山本だが怪我か?84分O安羅がダイレクトパスに飛び出し自ら得たPKを決めて5−0。関学大、P山見→G林部。90分にはペナ内こぼれを㉛木村蹴り込みハットトリック。6−0で関学大が圧勝した。
大経大はファウルでしか関学大の木村を止められなかったが、何というかJ初期の高木琢也のような強靭な身体を大学で更に鍛えれば才能が開花するのではないか?今足りないものを挙げればきりがないが、そんなことよりも長所を伸ばせれば。そして下級生主体の中盤も期待大だ。
公式記録
09月14日(土)
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