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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プレミアリーグ開幕節 名古屋−愛媛 C大阪−東福岡
C大阪はCB西尾が完全にJ3チームに合流し、主力のMF松本や左サイドバック下川も帯同、GK折口は翌日のJ3に合流というメンバー構成である。荒れた長居第二から移り鮮やかなピッチでボールがよく走る。そして激しいプレッシングとデュエルの連続である。個々の能力ではC大阪に分があるが、組織力では圧倒的に東福岡が上回る。C大阪はH藤尾によくボールが治まり、しかも技術的にしっかりしていてトラップに工夫があり、まともにチャージを受けないし、体重で上回る東福岡センターバック陣を上手くいなせている。一方東福岡センターフォワード㉗長野は185cm74kgありながらまともにC大阪のセンターバック陣のアタックを受け、次々に潰される。一方中盤ではC大阪に組織力がなく、東福岡のプレッシングの前に無理目なダイレクトパスを連発、絡めとられる。東福岡は例年通りサイドに逃げ場所を作り、預けたらサイドバックが追い越し一気に加速、阿吽の呼吸でオートマティズムが開幕の段階にして完成しており、I荒木が散らし、E國府田がプレッシングをサボらず、攻撃面では飛び出し、ペースを握る。つまり前線とバックラインではC大阪が優位、中盤では東福岡が優位という状況である。東福岡において5番は守備の要の番号だが、15番は守備の準主役ナンバーだ。それが右サイドバックというのは記憶にない。D大串は確かにいい選手だ。東福岡においては一番いい選手かもしれない。しかしC大阪の強烈なフォワード陣に食らいつくところまでは行くが、奪うところまではいかない。N森川は15番は次期守備の要という部分があるので、来年のセンターバックかもしれない。こちらも好選手だが守備的。むしろB田頭がサイドハーフを追い越し飛び出す。ただ東福岡のサイドハーフは常に大きく開いていて、それを外から抜いていくので、今の時代、インナーラップも必要かもしれない。前半は激しい潰し合いが続き、長居第2の2試合よりもはるかにレベルが高い。チームの強さの問題ではなく、単純にピッチがいい。インテンシティの高いゲームが続き、前半は0−0で終了する。
後半開始。C大阪、D岩崎が左足で右クロスを入れ、H藤尾落としL西村ボレーは上に外れる。52分、東福岡F水野キープからN森川右クロスに㉗長野届かない。決定機。更に左クロス、F水野シュートはブロック。54分、東福岡㉗長野ターンシュート、上に外れる。55分、C大阪L西村→S三渡洲。ドリブラーを入れた。58分、C大阪、ペナ右FK、競るがGKキャッチ。60分、東福岡㉗長野→S岐部。小柄な選手をセンターフォワードに入れたのでプランBを観られてお得だと思った。更にF水野→R遠藤。66分、C大阪N松本→㊺前田。そのまま左サイドバック。67分、C大阪、35mFK、E土浦のキックは左に外れる。72分、C大阪S三渡洲がタメて㊺前田の左クロス、H藤尾の前を通過。決定機。73分、I荒木が運びQ上田が持ち込みスルーパス、ペナ内E國府田が右45度シュートを叩き込む。0−1。以降東福岡はS岐部がドリブラーとして魅力を前面に出す。76分、東福岡、右クロス、ファーであわやオウンゴール。79分、東福岡R遠藤が入れ替わり右シュートは上に外れる。80分、C大阪㊴大橋、デカいけど不器用なタイプが自陣深くでタテパスミス、カットされQ上田のシュート、GK弾くがS岐部が蹴り込み0−2。84分、C大阪㉓吉田→㉘安岡。88分、東福岡、左クロスにS岐部スライディングシュートも届かず。89分、東福岡N森川→A徳永。ロスタイム、東福岡P青木の左クロスにE國府田が飛び込むが届かず。タイムアップ。0−2。
後半は東福岡の完勝だった。レベルの高いゲームだったが、個々の能力で劣勢でも組織力の差が大きかった。シーズンが進めば差が縮まり逆転するだろうが、しかしその時には東福岡は残留圏に逃げている可能性が高い。逆にC大阪としては絶対に残留できる保証はない。昨年は明確に落ちるチームがあったが、今年は個々の能力で劣る大津高校なども組織は仕上げている。やはり組織力を高めねば。あと個人的にはH藤尾もJ3チームに召集されると思っているので、戦力の上澄みは下級生の成長待ちか。
公式記録
04月06日(土)
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