ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4388695hit]
■高校総体京都予選3決 山城−久御山 決勝 立宇治ー京都橘
前半シュート数は2(1)対2(1)。まさに膠着したゲームの一言。ただしサッカーにおいて膠着することは悪いゲーム、詰まらないゲームを意味しない。お互いにスキをうかがうシビアな駆け引きがある。立宇治は前半はサイド一辺倒だった。京都橘の右SB倉本は非常に安定した計算が立つ選手だが、左はサイドハーフの仙頭が攻撃的な選手でサイドバックの小川が危なっかしい。したがってここが狙い目だと考えたのだろう。ハーフタイムで立宇治L岩澤→N前田大志(168・3年・保津川EFC)と右サイドバックを変えてきた。
41分(後半6分)、H松木のカットからスルーパスがI馬篭に通る、ポストで落としH松野シュートも弱い。京都橘L大野はプレーが大胆というか、大ざっぱというか、京都橘の攻撃にアクセントをつけている。44分、立宇治J北浦→N山下翔大(175・3年・城陽SC)。直後にH松木が左から仕掛けて左クロスは右ポストを叩く。やはり立宇治のボランチは技術がある。橘が12分、J岩崎タメて仕掛けて左クロスは合わず。49分、立宇治、ひだりFK、M石川が右足で狙うが上に外れる。あるいは単に上げただけがミスキックか?51分、立宇治H松野→M吉田孝大(2年 AC infini KYOTO)。52分、京都橘I中野がL大野とワンツーで突っ込むもカットされる。直後にもL大野からI中野に出し、右のD倉本へ、フリーのシュートは左隅へ、GKスーパーセーブ。超決定機。立宇治もD山下の右クロスは大外でクリアされる。ここから再び試合は膠着。完全に京都橘はウノ・ゼロを狙っている。立宇治はインサイドで崩せず、馬篭の足元に収まらず、放り込みも通用せず、非常に苦しい。66分、立宇治F奥村→O森田涼太郎(2年。160 都南FC)。33分、立宇治G徳地のスルーパスに誰か?シュートもブロック。35分、I馬篭のポストプレーからシュートは右に外れる。京都橘L大野、H仙頭→O足立聖弥、S久田和歩。立宇治K大木→A藤井康平(2年・174・宇治FC)結局立宇治は膠着状態を打開できず、京都橘が逃げ切った。
京都橘のブロックを作った守備を立宇治は打開する力はなかった。サイドから簡単に放り込みを許さない守備に加え、中央でも馬篭を自由にさせず、インサイドで崩す力はなかった。つまり1点差だが、実力通りの結果だといえるだろう。京都橘は過去2年間ほどスーパーなチームじゃないが、全国制覇を狙う力はある。まず守備が固い。先制すれば簡単には追いつかれないだろうという安定感がある。林を中心に安定感があり、倉本は攻守に効いていて、志知のカバーリングの早さなど、隙がない。攻撃面でもタレントは中野を中心に打開力があり、1年生岩崎も打開力がある。先制点を奪えば、カウンターも迫力がある。過去2年間と比べられるだろうから、選手たちは苦しい面もあるだろうが、これだけ安定感のある試合運びをできるチームはそうはない。期待は大きい。
06月08日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る