ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権山口県大会準決勝 高川学園−宇部 小野田工−山口県鴻城
   10 中村俊介  3年 174 大内中

選手リストはプログラムが正しいという前提で書いた。


小野田工
七番十八
八番十四十番十一
二番三番四番六番
一番

山口県鴻城
十番十一
八番七番六番十三
二番三番二三九番
一番

サッカーに於いて番号は後ろから、また右から順番に付けていくのが一般的だが、中には左サイドバックから2番、3番となるチームもある。このゲームでは両校そうだった。

小野田工はポゼッション。ドイスボランチの10番14番が両方とも攻撃的で技術がある。とはいえ高川学園とはかなり差があるが。14番は下がり目からパスを出したいタイプ。グラウンダーで鋭いパスを出す。10番は運べるタイプ。両サイドバックは偽サイドバック。大きく中に絞りビルドアップに加わる。2番はレフティ。7番は速いが小柄ながら高さもある。18番はセンターフォワードでポストが光る。

山口県鴻城はセンターバック3番が高い。7番は守備力がある。11番は速くてカウンター要員。10番はポスト役。

さて9分、小野田工7番が抜け出しかけたところを山口県鴻城3番が倒し一発レッド。明らかに退場のケースだったが、開始早々だし、失点しても我慢した方がよかったのでは?7番がセンターバックに下がり10番がボランチに、11番が1トップに下がる。
以降は圧倒的に小野田工が回し続けるが、丁寧なサッカーで完全に崩そうとしてイマイチシュートに行けない。数的優位を生かして消耗させようという意図か?全くピンチはないので、小野田工はプラン通りに運んでいると言えるだろう。前半は0−0。

さて後半、小野田工はセンターフォワード18番を下げてボランチ5番を入れる。意図としては攻撃に持ち味のある10番と14番のポジションを挙げて、一段と回し続けることだ。絶対に雑な放り込みをしない信念が伝わってくる。
一層小野田工が回し続けて、山口県鴻城の消耗が伝わってくる。そして後半27分、小野田工の左シュートが右に流れて8番折り返し10番蹴り込み1−0。35分には右シュートが決まり追加点。結局2−0で小野田工が勝った。


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技術的には和歌山県ベスト8くらいかな?高川学園と他校の間には大きな差があった。信念は感じられるが、高川学園クラス相手なら引いて蹴り返すしかなかろう。中体連出身者も多いし、高校入学の時点で差がついているのだろう。高校生になってから大幅に技術を向上させるのは難しい。フィジカルにも大きな差がある。走力だけはあったが、限界はあるだろう。近年地方の高校サッカーの層が薄くなってきている気がする。少なくとも結果からはそう読み取れる。今年度の全国高校選手権の代表校の中で5年連続出場の高校は長年毎年出ている青森山田や米子北を含む4校だが、今後はどんどん増えるんじゃないかな?

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試合終了後、徒歩で湯田温泉に向かう。雨に降られたし、温泉に漬かりたいが、まあ足湯でいい。鉄道駅でいえば、行きに降りた矢原駅の隣が湯田温泉駅である。維新公園の奥側はJR山陰本線に並走する9号線が益田からは山口線に並走して山口市を通っており、また手前側の通りは山口市中心部を走っている。手前側の通りを進むと湯田温泉街に入る。湯田温泉はあまり温泉成分の濃くない温泉で、湯温はなかなか熱い。温泉街の交差点で右折し、湯田温泉駅へ。維新公園から徒歩で30分弱。駅に無料足湯「百狐の湯」がある。巨大な白狐の像もある。そこで足湯に浸かって、あまりの熱さにあまり浸かれずに出て、みどりの券売機で帰りの新幹線を確保して、山陽新幹線は横5列の東海道新幹線からの直通列車と、横4列の九州新幹線直通列車があり、もちろん九州新幹線直通の「さくら」を狙ったが、指定席券は総じて完売。自由席は「さくら」でも横5列なので、ならばと「のぞみ」で帰ることにする。指定席券は完売なのに、自由席は幸い空いていて、のんびりしながら帰ったのだった。

11月10日(日)
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