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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関東大学リーグ 立正大−慶大 明大ー桐蔭横浜大
7 西矢健人
8 木村卓斗
10 杉浦文哉
FW 11 藤原悠汰
16 佐藤恵允
桐蔭横浜大 監督:安武亨
GK 1 早坂勇希
DF 5 高吉正真
6 宮寺優斗
12 羽田一平
28 松本太一
MF 8 圓道将良
10 篠原友哉
24 山内日向汰
30 笠井佳祐
FW 9 山田新
11 寺沼星文
明大は現在関東最強の地位を守っている。昨年のチームからは12人がプロ入り。同一チームからこれだけプロに行くのは珍しい。その半分ならありうることだが。その最大の特徴は部員数を絞り厳しい規律の下部を運営するということだ。100人以上の部員を抱えると単純に大学サッカー部として勝つのはなかなか難しい。一方でサッカー文化へ貢献する多様な人材は育てにくく、例えば筑波大みたいに教師だとかコーチだとかデータ分析だとか審判員だとか様々な形でサッカー界に関わる人材を育てるという部ではない。そういう意味では明大サッカー部はエリート育成組織に近い。対する桐蔭横浜大は以前風間八宏氏が監督をしていて、風間氏というのは戦術家ではなく技術屋なので勝てるチームは作れないが、その土台は作れるタイプだ。その頃から桐蔭横浜大は力をつけて、今では1部に定着し、そして社会人登録チームを活用してAチームとBチームをフル活用して大学リーグで勝てる人材を育成している。大学サッカーにおいては控え部員によるヌルいTリーグよりも普段から高いレベルでプレーする社会人登録のほうが育成面では重要だ。ただしTリーグはいわば「誰でも参加できる大学サッカー」という点で意義があるのだが。
さて立ち上がり、明大が一方的に回す、しかし微速前進といった感じである。その特徴はパワフルで運動力に優れ潰しまくり正確に左右前後に捌くE稲見とG木村のボランチコンビ。特に稲見は守備面で効いている。そして両サイドハーフがいずれもドリブラーでI杉浦はアイソレーションで1対1にさせてもらえることが多い。右のF西矢もなかなかの突破力だ。そしてサイドバックは猛烈な運動量で、特に右のK福田は運動量だけなら慶大の橋本に匹敵する。ただし攻撃的すぎて後ろが怖いが、まあ大きく押し込んでるし、これくらい行けるだろう、という判断なのだろう。左の㉒林は運動量とスピードを兼ね備え、高い攻撃力がある長友佑都タイプ。というか明大のサイドバックはこの系譜ばかり。2トップのJ藤原とO佐藤はスペースに流れて受けるのが上手い。佐藤は身体能力も高い。一方で中で張るパワーや得点感覚は感じず、また明大が押し込みながらもラッシュに行かず、無難に確実に勝ち点を積み上げるタイプのチームということもあってシュート数は伸びない。
対する桐蔭横浜大は引いてバランスを保つ。FWが前線から追わず、というか運動量が足りない。アフリカ系の血が混じるJ寺村は高さがあるが、案外パワーがなく、チーム1走らないので、カウンターを狙うチームでは守→攻の切り替え時に走ってくれないのと、当てても潰されるので機能しているように見えない。一つには明大センターバック㉘山田がかなりパワフルなタイプということもある。H山田はカウンター時によく走るがボールが来ない。
GK@早坂の統率力、コーチング能力はなかなか。ボランチ㉚笠井はよく走る。㉔山内は技術があり、カウンターの際彼を経由すれば形にはなる。D高吉と㉘松本のセンターバックコンビはバランス感覚に秀でたタイプ。明大FWコンビがスペースに流れても上手く彩男Dバックに受け渡し、中に隙を見せない。
さて、前半明大は押し込みF西矢がこぼれをミドルで狙う形が目立つが、桐蔭横浜大@早坂が当たっていて好セーブを見せる。シュート数自体も足りず、前半は0−0。明大は大人のサッカーだと思ったが、しかしこれではロースコアで確実に勝ち、勝ち点を積み上げるタイプだ。桐蔭横浜大はいささか荒っぽいが、しかしこのゲームでは気迫を見せることが肝要だ。
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06月06日(日)
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