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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全日本フットサル選手権4回戦 名古屋−北九州 立川・府中ー岐阜
Dele Yaone岐阜はFリーグではなく地域予選組。正確には東海はcovid-19で予選は開催されず推薦出場だが、それだけ実績があったということだろう。そしてここが肝要なのだが、Fリーグ加盟は実力が全てではない。むしろそれ以外が重要で、実力ある未加盟チームもある。そしてFリーグ加盟条件は条件のオープン化が進んだ日本サッカー界の中では例外的に遅れていてブラックボックスにある。本稿執筆時点で、この大会を制したF2トルエーラ柏がF1昇格要綱を満たさないと発表され、今季公式戦無敗のまま来年度もF2でプレーすることになった。しかも抗議の意思を込めた写真をFリーグが問題にするという。まるで一般スポーツかのような、Fリーグの時代錯誤感である。
デレヤオーネは前所属がフットサルチームだらけ。「岐阜」」を名乗っているが岐阜市ではなく、岐阜県多治見市のクラブである。岐阜市からはかなり離れている。U−15も保有しているということか。Fリーグ勢を次々に倒して勝ち進んできた。
立川・府中アスレティックFCについて。第1回全日本フットサル選手権に出場した歴史ある府中水元クラブが土台になって出来たクラブで、最近立川もホームタウンに加えた。というのは地元府中市がフットサルに無理解で、市民に根付いたフットサルを脇において、実業団がある「ラグビーの街・府中」をアピールしているくらいである。ちなみに府中は東芝とサントリーはあるが、ラグビー部のある高校はわずか一つ。全然普及していない。サッカー基準だと明らかにラグビーの街ではない。この辺り、市役所にラグビーシンパがいるのだろうか?政治の堕落を感じる。冷遇でアリーナのある立川もホームタウンに加えた。立川立飛は南極観測で知られる極地研究所がある。
さてゲームは府中が押し、岐阜が引いてカウンター狙いである。回し続ける府中が力では上なのは分かるが、岐阜もいい勝負に持ち込んでいる。そして策の通りカウンターから仕留め前半は2−3と岐阜リードで終わる。
ハーフタイム、親子連れが「後半は府中が突き放すだろう」と話しているが、力はあっても勝負は分からない。しかし結果的にはその通りになり、府中が逆転、突き放し、じかんの都合上、途中で会場を後にして帰路に就く。最終スコア6−4。岐阜も健闘したが快進撃もここまでだった。
公式記録
さて、今大会出場の非Fリーグクラブについて触れておこう。
北海道のノヴァントゥーノ。初出場。地域チャンピオンズリーグには1回出場。
ヴォルビエント郡山。初の全国。サッカーからの転向組が多そう。
マルバ茨城FC。ここはフットサルを知っている人なら知らぬ人はおるまい。名門である。サッカースクールのコーチ・スタッフからなる。サッカースクールは関東や東北で展開し、Jリーガーも何人も輩出し、スクールチームも全日本少年フットサルに出場している。
オーパ。千葉で活動。関東フットサルリーグ2部。O−PAとはポルトガル語で「驚く」「驚かせる」という意味。上のフットサルチームからの移籍組が多い。大学フットサルの雄・順天堂大フットサル部ガジル出身者もいる。
長岡ビルボードFC。89年「サッカー不毛の地」新潟県長岡市で誕生。といっても今では北信越大会にレジスタ長岡というクラブも参加しているし、むしろ「サッカーの街」になりつつある。ただしビルボードは北信越フットボールリーグに参加する11人制サッカーチームだ。もちろん前所属もサッカー部ばかり。高度に専門化したこの大会にあってサッカーチームの出場は珍しい。防衛大学校サッカー部まである。防大卒の一般就職と言ったら大都会の一流企業のイメージが強いが。
コンフィアンサFC。奈良県香芝市。ポルトガル語で「信頼」の意味。奈良県勢で16年ぶりの全国、って藤井健太のASPA FC以来か?サッカー部出身者中心。
立命館大学体育会同好会オールワン。初出場。前所属は立命館大学体育会同好会オールワンセグンドが多い。つまり大学フットサル部にサテライトチームがあるのか。立命館宇治高校フットサル同好会もいる。立宇治サッカー部出身者も二人。大学フットサル界ではトップクラスとは言えないが、これから上っていくチームなのだろうか。
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02月27日(土)
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