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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権奈良大会準決勝 五條−生駒 香芝−一条
さてゲームだが双方ロングキックがほぼなく、したがってオフサイドもまるでない丁寧なゲームである。ロングスローもなく、タッチから丁寧に繋ぐ。8分、五條左コーナーキックに対し生駒は元Jリーガー監督らしくゾーンで守り、これに対し五條は枠をとらえたキックを生駒キーパー@巽がこのゲーム唯一のミス、パンチミスが五條に正面に、至近距離ヘッドは正面に飛びキャッチ。決定機。14分、五條H井澤、右から3人抜きドリブルからスルーパス、㉔和田谷が倒れるが明らかにPKではない。18分、J瀬羅の右シュートは上に外れる。20分、五條F池田タメてH井澤がタテに仕掛けクロスは中にカット。井澤はサイドアタッカータイプではないがそのようなプレーもできる。更にG菅田ドリブルから㉔和田谷潰れQ小西へ、しかし生駒センターバックA津田がきっちり止める。いい形。22分、五條、左フリーキック、J瀬羅のキックにD米川ボレー、当たり損ね。生駒はゴールキーパー@巽がいきなりロングキック、J中町が頭で後方に逸らしE加来が左足ボレー、左を襲う。決定機。よくデザインされたプレー。25分、五條H井澤の右クロスにこぼれをF池田がはたくが奪った生駒がカウンター、C丸山が素早い切り替えで上がるロングカウンターJ中町がタメてF西田が右クロスにニアに中町詰めるが合わず。しかし生駒右コーナーキック、五條もゾーンで守る。もうすっかり高校サッカーでもコーナーキックの守備がゾーンなのはトレンドだ。日本代表でトルシエ監督が採用したときは心無い評論家にボロクソに言われたものだが。しかもその評論家連中は責任も取らず相変わらず放言しているが。34分、五條H井澤からF池田、Q小西に繋ぎ生駒がゴールラインに逃げ、左コーナーキック。H井澤のキックは実らず。36分、五條F池田が中盤で奪い50メートルをドリブル、からパスもオフサイド。38分にも五條右コーナーキックだが、生駒のゾーンを崩せる気配がない。前半終了。0−0。五條ペースながらも生駒も守備がいいチームらしくきっちり守った。
前半シュート数6対2、ゴールキック数4対1、コーナーキック数4対5、オフサイド数1対1、クロス数3対2、ファウル数2対3。極めてフェアなゲームだった。当然危険な位置でのフリーキックもなし。フェアというか、双方守り方がいいからファウルをする必要性がない。
筆が乗って字数オーバーペースなので後半は比較的簡単に。44分(後半4分)、五條、左コーナーキック、J瀬羅のキックにA井本競って㉔和田谷左ミドルが右隅を襲うがゴールキーパー@巽ファインセーブ。決定機。53分、五條、左からの攻め、G菅田が密集を細かいドリブル突破左パスに詰めたH井澤が流し込むだけ。1−0。9割がた菅田のゴールだった。こうなったら生駒が更に後方で大きく回しサイドバックの上がりを活かしたいところだが活かせていない。やはり攻撃得意の米原先生の高速パスはまだ浸透していないのか。57分、J瀬羅がドリブルからスルーパス、㉔和田谷シュートはわずかに左。決定機。19分、五條Q小西→I中山幹太。判断の早い選手でドリブルの決断もはやい。64分、五條J瀬羅が豪快なヘッド、右コーナーキックへ。生駒B浦井→?。右センターバックA津田が右サイドバックに。69分、生駒G仲谷の右コーナーキックこぼれを蹴り出すもC丸山左クロス、しかし五條ゴールキーパー@中尾素晴らしい飛び出しでキャッチ。71分、生駒M市来崎→㉒西岡將瑛。五條G菅田→S齋藤蓮。74分、五條J瀬羅が中盤で持ち30メートルを豪快に振りぬき左隅に突き刺す。圧巻のスーパーミドルだった。2−0。これでは生駒のゴールキーパー@巽もどうしようもない。75分、五條A井本→L辰巳遼河。井澤が足を攣る。五條は時計を進め、ロスタイム3分、H井澤→P𠮷田歩樹。結局五條が個人能力の高さを見せて勝利した。
やはり五條のドリブルは全国でもトップレベル。守備のいい生駒をドリブルで崩してしまった。生駒はまたしても壁を破れず。一度壁を越えて全国に行けばチームとして見える景色が変わってくると思うのだが。とは言え持ち味は発揮したゲームだったのではないでしょうか。出来れば好サイドバックC丸山あたりをもう少し活かしたかったが。
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11月10日(日)
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