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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体滋賀大会準決勝 草津東−守山北 比叡山−近江
ハーフタイム、比叡山が動いてプランBを見せるかと思ったが動いたのは近江だった。L下村→16番。そしてH山中が1トップ気味で裏を狙いF池田が引いて起点を作りにかかる。リードしたチームの戦い方だ。対する比叡山は前線から猛烈なプレッシングをかける。F山本淳は前半から裏狙いでよく走っていたが、明らかに行けるところまで行け、という策だ。これに対し近江はノーリスクで蹴って、前線に納まれば左からの攻撃を続ける。48分(後半13分)、比叡山L山本翔→9番。強靭なタイプ。1トップに入り、F山本淳が右に回る。明らかに9番に当てて起点を作る策だ。更に53分、F山本淳→14番。限界までよく走った。しかし後半飲水タイムになっても依然比叡山はシュートがない。近江は57分、H山中→20番。65分、Q金田→5番。屈強な選手で背番号からもセンターバックタイプだと思われるが最前線に置いてロングボールをキープしてくれという意図だ。しかしここから腹を決めた比叡山の猛攻が始まる。ボランチがリスク覚悟で攻めあがり左のJ福島がドリブルで仕掛ける。そしてポジションが高くなったI清水の球離れが早くなる。67分、比叡山、中盤でカット、J福島中へ持ち込みスルーパス14番へ、やや長くシュートは撃てないのでクロスに行くがミス。69分、比叡山、左から崩し初シュートはブロック。更にJ福島カットイン、I清水とのワンツーで左シュートは左ポストを叩く。決定機。ロスタイムにもJ福島からI清水とワンツー、最後ブロック。福島も清水も疲れてないわけがないのに突っかける迫力というか気迫がある。72分、比叡山A大橋の左クロスを9番ポスト、I清水のシュートはわずかに左に外れる。決定機。結局何とか近江が逃げ切り決勝進出を決めた。

魂のゲームだった。途中まで両者ノーリスクで慎重だったが終盤は気迫が前面に出たいいゲームだった。途中までは運べた近江だが、守勢で繋ぐだけの技術はなかった。とは言え守備力は本物だ。比叡山の9番の苦戦したので、ずば抜けた力量を持つ草津東の9番を決勝で封じられるか?決勝の構図は分かりやすい。そして近江の左の攻撃に対し、草津東の右サイドバックは怪我したので、どこまで耐えられるか。たぶん草津東が攻勢に出ると思うが、まあそれは双方妥協点上の展開だから、近江の守備が上回れば近江が勝つ。とにかく草津東の9番がカギになりそうだ。

05月30日(木)
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