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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権滋賀大会2回戦 水口−東大津 守山北−膳所
立ち上がりから守山北がポゼッションにかかる。膳所が繋ぐ傾向のあることもあって引き気味に構えて奪ったら丁寧に繋ぐ。フィジカルも素晴らしい。しかし膳所はC福本がなぜそこまで読めるのか分からない素晴らしいカバーリングを再三見せ、最後の突破を許さない。地道な守備ではなく天性の才能である。前に出てのインターセプトも多い。I浅見、J久保の突破も素晴らしい。J浅見はカットインの形を持っている。しかしFW陣には収まらず、というかその前にインサイドで潰されるので、サイドがいい形で持てずにいいボールをFWに供給できない。守山北はH臼井がロングボールを収められてけっこうスピードもあるので流れて起点も作れる。彼の存在あっての1トップかも知れない。I三田尻は素晴らしい左足があり、運べて守備でも潰せる中心選手。セットプレーもいい。E北坂、R門内は鉄壁の高さと足元の潰しを見せる。G川島の右足フィードもいい。強いチームには言えることだが守山北は個々の守備が素晴らしい。
守山北が攻守で一枚上回るが、膳所もバランスよく耐え、いささかファウルが多いが、警告をもらうようなファウルはなく、クレバーに戦っている。そして両者シュートが少ない我慢比べになる。
ハーフタイム、守山北C東内→F杉原司皇。
後半に入り守山北のインサイドがどんどん飛出し、膳所のインサイドが耐えきれなくなる。52分(後半12分)、E尼崎に警告。膳所のインサイドは軽量過ぎる。フィジカルトレーニングをどの程度やっているのだろう。そして54分、守山北H臼井→L小酒井大聖。ボランチに入り、エースI三田尻を1トップに。といっても自由に引く「偽9番」だ。S鷲田がインサイドハーフに上がり、攻撃力を高める。ここまで守山北は手の内を隠していた印象を受ける。しかし膳所もサイドを引き気味にして耐え、カウンターを狙う。そして62分、左カウンター、中に繋いで右フリーのI浅見が流し込み膳所先制。0−1。しかし直後に目を離したすきに守山北があっという間に同点。1−1。そして67分、守山北L小酒井が右からカットイン、左足スーパーミドルを叩き込み、2−1と逆転する。膳所もB横田→M小牧遊太郎。インサイドハーフに入り、E尼崎がボランチ、F鈴鹿が左インサイドハーフに入る4−1−4−1に変更。攻勢に出る。更に終盤にはパワープレーに出るが、守山北の高さを崩せずタイムアップ。2−1で守山北が勝利した。
やはり滋賀はベーシックなレベルが高い。試合中に柔軟にフォーメーションを変え、様々な駆け引きがあり、技術的にも高い上に戦術眼も高い。守山北は強豪校らしい隙の無さを見せたが、膳所も良くチャンスをうかがった。さすがは全国経験校である。
10月26日(木)
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