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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ北信越プレーオフ 長野−富一B
さて、富一は試合開始から敵陣に蹴り込み押し込もうとする。これは高校サッカーにおける強豪校一般に観られるやり方である。技術・精神力で劣るチームは蹴り返せず、また精神的に受け身になり、開始10分弱の劣勢を引きずってしまうものである。しかし長野はバックラインの技術も安定し、精神力もあるので落ち着いて繋いで凌ぐ。またベンチも大声を出す。長野の監督の勝又さんはとにかく声が大きい。そして10分、長野、右クロスに恐らくJがハーフボレーで1−0と先制。彼のポストプレーは止まらず、Pは下がってビルドアップ、キャプテンの左センターバックDは跳ね返し続け、左ハーフFは開いて待ち、仕掛ける。右ウイングバックGもガンガン仕掛ける。富一Bも必死に体をぶつけて対抗し、力の差はあるのにきっちり接戦に持ち込む。富一Bは随所に強豪校のDNAを感じさせる。そして富一Bの寄せがいいから長野は素早く判断しようとして能力を超える速さで決断してミスしてしまう。ボールを持てるのだから確実に判断していれば一方的に回せるのに、富一Bのペースに巻き込まれてカウンターを食らっている。そして前半終了間際、20番の右フリーキック放り込みに11番ポスト、10番ボレーで1−1に追いつく。

後半立ち上がり、再び富一Bが敵陣に蹴り込み押し込もうとする。骨の髄まで強豪校なのだ、と痛感する。しかし長野も落ち着いて対処。やはり後半も長野ペースで進む。恐らく長野にはトップチームに昇格できるレベルの選手はいないが、しかし全体的に粒ぞろいで、圧倒的に回せる。15分、長野はたぶん10番→13番を1トップに11番と9番をシャドーにする。11番は運べる選手でもあるからシャドーでもプレーできる。そして完全に押し込んで右から何度も仕掛けて8番が決めて2−1。結局これが決勝点になり、2−1で長野が勝ち、来年のプリンスリーグ北信越2部昇格を決めた。

11月24日(月)
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