ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4371831hit]
■高校選手権奈良県大会準決勝 奈良育英−五條 高田商−山辺
奈良育英は観戦記執筆時点での記事で総体後に二人亡くなったらしい。10番が白血病、ほかにもベンチメンバーが事故死したとのこと。
第4審は「オカダマサヨシ」氏と放送されたが、高名な元国際主審とは違うだろう。
奈良育英
九番二一
八番
十八六番十三
二番三番四番十七
十二
五條
十一九番十三
八番七番
六番
二番三番四番五番
十二
奈良育英に限らず実績や実力で優る高校は立ち上がり、敵陣に蹴り込み押し込んで激しくチェックしてラッシュの体制に入るものである。力の劣る高校はこのラッシュに耐え切れず、早々に失点して劣勢になってしまう。これは全国大会でも青森山田が得意とする。というか高校サッカーの強豪校の鉄則と言っていい。奈良県内における奈良育英も同じだ。この試合もそういう入りをする。しかし五條というチームはドリブラー揃いというだけでなく対人守備が強い。体格もある。ここのところの実績不足で今年は県2部リーグだから精神力では厳しいだろうが、とにかく立ち上がりのラッシュに耐えた。奈良育英も決して体格のあるチームではない。センターフォワードH堀も必ずしも競り勝てるわけではない。シングルボランチE西村は圧倒的な体格で潰しまくるが、拾って前線に入れて競り方の上手い㉑掃部に入れても五條が耐えるので、時期にスローダウン。立ち上がりのラッシュはオーバーペースだから続かない。なお奈良育英は右コーナーキックを左サイドバックA吉川が右足でファーに蹴る。左サイドバックが右コーナーを蹴るのはよくあることだが、それはレフティだからであって、右利き左サイドバックが蹴るのはちょっと記憶にない。
4−3−3の五條はG津田が身体が強くロングスロー担当。F煖エは中盤から持ち出せる。
3トップは全員ドリブルがあるのだが、中体連出身の2年生センターフォワードH松井にはワイルドな魅力があり、1度50メートルドリブルを見せるなどスピードもある。ディアブロッサ高田FC大和出身者主体のバックラインはとにかく対人守備が強い。キーパーK小田はキックミスも散見されるが勇気ある選手。
前半は0−0で終わった。こうなると当然奈良育英の後半立ち上がりラッシュが気になる。五條の前半の入りは良かった。これで安心すればまずいだろうと予想した。
ハーフタイム、奈良育英はFWが㉑掃部→㉔布村大地 3年 184 ディアブロッサ高田FC
が入る。誰がどう見ても後半立ち上がりから行くぞ、というメッセージである。が五條は受け身に入ってしまう。2分、A吉川のふんわりした右コーナーがファーのE西村のヘッドに合い1−0。4分、A吉川のふんわりした左コーナーにC内藤のヘッドで2−0。9分にも追加点で3−0。五條は後半の入りが明らかに良くなかった。勝負師としての面で奈良育英が上だった。そして明らかに動揺して立て直せなかった。これが高校生の精神力だ。こればかりは高校サッカーでは仕方ない。後半半ば、五條はG津田の右フリーキックに交代出場の10番がニアで逸らし、3−1と追撃したがそこまで。経験の差、勝負強さがもろに出てしまった。もしこのゲームで引退する3年生がいたら、健闘した思い出が残るかもしれない。下級生にとっては惜敗とも言いうるが、しかしこの差を埋めるのは大変だから、とりあえず五條はたまに勝つ、それが選手権予選なら最高だ、という程度に差を縮めたい。
+++++++++++++++++++++++++++
[5]続きを読む
11月03日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る