ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■サンライズリーグ 宇治−神戸 京都−RIP ACE
宇治FCはアタッカーの育成が得意という印象で、それは当たっていたのだが、チーム全体のレベルが高く、守備で奮闘したのが勝因。パーソン・オブ・ザ・マッチには中盤を締めた10番を推したい。素晴らしいハードワークだった。
ヴィッセル神戸は間違いなく強いし、特段問題ないので、このままでいい。正統派Jアカデミーとしての魅力は出せた。
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第2試合も地元の京都サンガが登場。相手は大阪の育成の強豪RIP ACE(以下リップエース)だ。リップエースはドリブラー育成が得意で興国高校へ大量に人材を送り出している街クラブだ。
サンライズリーグ
京都サンガ−RIP ACE
3月15日 太陽が丘球技場A 12時15分 人工芝 雨
京都
十一三十
六番十五十番十七
五番三三三番四番
一番
リップエース
九九
八八
誰々十番二二七七
三三五五四四七九
誰々
一応断っておくとリップエースの番号はぞろ目が基本。大きくてもレギュラーなのだ。
京都はキーパー1番はきっちり声を出せる。右サイドバック4番は攻守にミスがない。スピードも十分。3番は完璧にリップエースのセンターフォワード99番を封じる。33番は番号からして下級生?とてもそうは見えなかったが。シンプルにタテパスを出すがきっちりつながる。5番はレフティ。あまり上がらないがフィードは正確。6番は判断が早くワンタッチプレーが多い。この日の京都の象徴。15番はレフティで柔らかいパスを前線に当てる。インサイドでは攻撃的だが追い越さない。10番は地道にプレーしつつ飛び出す。守備力を高めてボランチなのか、飛び出しを生かしてシャドーなのか?京都の中でも特にポテンシャルを感じた。17番は速い。圧倒的なスピードでタテを狙う。カットインが多い最近としては珍しいタテに抜けるウイング。11番はポストが得意だがターンも速い。圧倒的な足もとの技術があるが、シンプルにプレーする。30番はスペースを突く。
チームとしてはあまりポゼッションせず素早し判断でシンプルに前に叩く。クオリティが高い京都だから出来るのは確かだが、育成年代で、特にまだ中学生で徹底的にクレバーにプレーするのは素人目としては大きな疑問を感じる……。中学生なのに完成度ばかり重視しているように思える。勝利には近いのだろうが。
リップエースはキーパーが素晴らしい反応を再三見せる。ピッチ内で最も大柄なボランチ22番が下がって後ろ三枚でゆっくりビルドアップするが、京都とのタレント差からミスが出てビルドアップにならない。奪われて再三カウンターを食らう。キャプテン55番は上半身が強く、センターバックながらロングスローを投げに来る。44番も京都の11番に抵抗できるだけの強さはある。リップエースで足元を仕込まれているのだろうが、中学生時点ではぎこちない。返して言えば、しっかり伸ばしてもらっている、といえる。77番はセットプレー担当。正確なキックがある。22番は守備時はボランチなのだが、身体を持て余しているというか、身体操作は苦手?成長期?10番は攻撃の中心。急がずスローテンポでコントロールする。仕掛けられる選手に見えるが京都相手ではキツイ。88番はシャドーの位置から飛び出したいが、潰される。99番は残念ながらポストにならない。
20分、京都ショートカウンター、11番に素早く預けて反転して左隅に決める。1−0。前半1−0。
京都は後半開始即右を17番が豪快に突破して叩き込む。タレント性が前面に出たゴールで2−0。しかし以降はリップエースが歩いて攻める。フットボールでは歩くチームは必ずしも悪くない。技術に支えられたゆっくりした攻撃というのは全然ありである。そして京都の2点リードしているのだからカウンター狙いというのももちろんありだが、育成年代としては私としては疑問に感じる。しかもその状況でリップエースは2点返し追いついた。雨のため後半35分で撤退するが、京都のフットボールには正直疑問ばかり残った。
03月15日(土)
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