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サッカー観戦日記
by T.K.
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■岩手遠征記・Jリーグいわてグルージャ盛岡観戦記
が、当日新幹線で向かうと小田原付近でノロノロ運転し、やがて止まる。車内に迷惑客がいたようなのだ。暴れたらしい。東京駅到着も30分近く遅れた。こうなると東北新幹線に乗り継げない。はやぶさは全車指定席。いまさら取れるわけがない。となると盛岡に行くやまびこの自由席に並ぶしかない。30分以上並んで何とか着席した。当然待機列が長く、駅弁も買えるわけがない。やまびこはいわば東北新幹線の「快速」。必ずしも早くはない。当初の予定なら11時前に盛岡着だったが、13時前に到着した。さらに盛岡駅で駅員さんにグリーン車払い戻しのため切符を保持したまま出たいと申し出た。グリーン車指定席券は新幹線特急券と一体化しているので、自動改札機で回収されてしまうと、グリーン車を確保していた証拠がなくなってしまう。即払い戻しししたくないのは14時キックオフのJリーグに間に合いたいためである。しかし駅員さんはありがた迷惑にも即払い戻しすると言い出してそういう流れになってしまった。しかも手間取った。そういうわけで駅改札を出ると、いわてグルーじゃ盛岡のホームスタジアム、いわぎんスタジアムへの盛岡駅からの最終便、13時発が出て行ったところである。やむなく、JRで二つ南の岩手飯岡駅に向かうが、本数が少なく、出発が遅れた。岩手飯岡駅からいわぎんスタジアムまでは徒歩で1キロ弱。健脚にはどうってことがない。道も分かり易い。しかしのぼりがほとんどなかったのはどうだろう?盛り上がってないのか?と思った。会場近くの導線も車が少ないとはいえ怪しい。係りが少ない。隣に立派な野球場が税金で建てられているが、サッカー場は税金でJリーグ仕様にしたくないらしく、岩手県の偏った行政と、逆にサッカー理解度の低さが心配である。聞くと岩手県の高校野球は全国制覇したこともないらしいのだが。というか雪国の高校野球はほぼ全国制覇したことがないくらい普及していないのに。いわぎんスタジアムは全国高校総体の会場として整備された。隣り合う2面の間にスタンドがあり、両面に向かい合う形になっている。スタジアムの手前に出店がある。が、このスタグルが充実していないのだ。テント、つまり店の数も少ないし、商品も平凡。スタジアムで焼きそばとか唐揚げとかってとりあえずおなかを膨らませるものであって、わざわざ並んで食べたいものではない。クラブおすすめのパンのテントに唯一行列ができていたので並んだ。待機列の前が地元の熱心なファンだったので少し話をした。総理大臣杯も観ているらしい。決勝の日にはお見掛けしなかったが。多少岩手県のサッカー事情の話もしたが、なかなか環境は厳しい。地方のサッカーはJクラブ周りに発言力がなければフットボール界そのものに発言力がない。で並んだ挙句パンは売り切れで揚げ物3種とビールを買って入場した。なるほど、グルージャは極端にお金がなく、企画力もなく、スタグルもさっぱりなのだな。秋田豊さんがオーナー社長だが、経営力はないらしい。唯一全国区のマスコット、キヅールも見かけなかった。コロナ禍だから?入場するとメインは個別席ではないベンチ。いかにも地方のプロ向きではないサッカー場である。客層は女性、それも中年以上が多い。若い人も割と多い。時化た男性が多そうという失礼な予想は完全に外れた。もう一つ、アウェイサポも多い。これは八戸が近いためだろう。場内は案外活気がある。日本リーグのような寂れたスタンドという予想は完全に外れた。岩手にもサッカー熱はある。ただこの日の観客数は1700人台で、重要なゲームは7千人くらい入るという高校野球に比べるとフットボール界の発信力はそんなに無いのか、と思った。あと声援を送るのはゴール裏だけですね。メインやバックからあまり自然な歓声は上がらなかった。

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09月14日(土)
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