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サッカー観戦日記
by T.K.
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■クラブユース選手権北信越大会準決勝 金沢−長野 松本山雅−新潟
さてゲームは立ち上がり長野が積極的に前から追い、ボールを奪って攻め切る。双方のセンターフォワード9番を双方センターバック3番が潰しにかかる。体格勝負も戦術勝負も互角に見える。つまりパワーでも技術でも連携でも攻撃側が崩せそうで崩せない。バックラインは責任を果たせている。9分、長野、右19のシュートこぼれを18が蹴り込む。0−1。立ち上がりの勢いのままというか、金沢は落ち着いてプレーしようという意識が強いあまり受けてしまった。11分、長野17番の仕掛けにたまらず金沢23番が倒して警告。長野はコーナーキックを左コーナーは19番が右足、右コーナーは6番が左足で蹴る。20分、長野17番がドリブル、ペナ内左寄り9番に入れて反転シュート、決まって0−2。このシーン17番のカットインに対し金沢は23番が対応したが、警告を一枚もらっていたために強く行けなかった。以降金沢は長野17番に対し2番と20番が強く意識してみるようになり、突破を許さなくなった。長野17,18,19は雰囲気的には下級生で有望な選手だと思うがどうでしょう?2点で長野の押せ押せは収まり、金沢が本来のポゼッションスタイルを発揮する。つまりゴールキーパーとセンターバックを起点に前後左右に回し始め、いい形で20番と7番に入っても形が悪ければ仕掛けず戻す。少しずつ前進する。30分過ぎからは圧倒的に金沢が支配する。そして金沢23を止めて長野10番に警告。前半アディショナルタイム、金沢のたぶん11番を長野が倒しPK。これを11番が決めて1−2として前半終了。
後半は金沢の支配が続く。9番に代えて14番を入れて回し続ける。しかし前線の攻勢を変えても4番を最終ラインにしばしば下がらせてバックラインから上がらせても、その都度長野は対応し、もしかしてこのチームの最大の武器は戦術理解度にあるのでは?と思った。2番もクレバーだからレギュラーなのだろう。そしてインサイドの10番と7番の柔軟な対応力。金沢は長身の9番がいないのでパワープレーもできず、丁寧に回すが決定機は奪えない。結局1−2で長野が勝ち、初の全国、群馬行きを決めた。
クラブユース選手権北信越大会準決勝
松本山雅−アルビレックス新潟
14時 フットボールセンター富山 人工芝 晴
松本山雅
二三十番
十四六番十六十七
五番四番三番二七
二一
新潟
七番九番二九
十番六番
五番
十四三番二三二番
二一
松本山雅は4−4のブロックを作ってスペースを埋めてカウンターを狙う。10番は名手で右足フリーキックも蹴る。4番はフィードがよく左足フリーキックも蹴るが、身体能力は高いながらも180センチないかも知れない。バックラインは割と強力だが、中盤は戦術は徹底されていたが、強烈な個性は感じなかった。左ハーフの14番と左サイドバックの5番は攻撃が持ち味なのだろうが、守勢で輝けなかった印象。
新潟はGKから徹底してビルドアップ。繋ぎ倒すチーム。GKは二年生だが190センチオーバーの長身ながら足もとに絶対の自信があり、ビルドアップはすでにプロ級で長短のパスがあり、これでフリーキックがあれば大分トリニータユース時代の西川周作レベルだ。そして動物的な反応も長身を生かした高さもパワーもあり、キーパーというポジション特有の事情がなければトップチームに確実に昇格するレベル。新潟もこの逸材を逃すべきじゃないが、さて強化部の判断はどうなる?サイドバックは中に絞る。2番は技術もスピードもあり、新潟のサイドバックはいつも楽しい。3番は大柄で守備力は高いがビルドアップでしばしばミスをしてしまう。新潟の戦術にフィットしていない。5番が正確に捌く。10番は左寄りで受けて松本山雅の密集に入る斜めのドリブルから勝負パスを出す。昇格内定。9番はタッチがいい。
立ち上がり、新潟2番がさっと中に入り松本山雅5番倒してPK。これを新潟決めて先制。
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06月03日(土)
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