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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関東大学リーグ 立正大−慶大 明大ー桐蔭横浜大
ハーフタイム、慶大H古川→J宮本稜大。㉔塩貝→G平田賢汰。㉚山口→田嶋凛太郎。立正大H坂下→Q青島太一。慶大はポジション変わらず。H古川を下げたのは激しい肉弾戦とフォアチェックぶりから言って、最初から行けるところまで行く、という方針だったのだろう。立正大はフォメをいじる。つまり2シャドーをトップに上げて青島をトップ下に。青島は中学時代から必ずプロになると思っていた贔屓選手。トップ下で全権を託すように見えた。しかしコンタクトをかわすクイックネスはあっても、決定的なパスはなかなか出せない。さらに自ら飛び込む動きもなく、言い方はきついが、ややプレースタイルが古い。49分、立正大、P石川の左クロスにI坂井が競り勝って落としR田中が蹴り込み1−1に追いつく。場内発表はR田中のアシストでI坂井のゴールだったが、これは明らかに間違っており、公式記録でも訂正されている。51分、慶大が裏に出す。立正大GK㉑田中が躊躇して出て弾くが甘く、G平田が蹴り込む。1−2。しかし立正大も56分、㉙吉田の正確な左足右コーナーキックをニア寄りに立っていたC孫がバックヘッドで逸らしファーサイドネットに突き刺さる。2−2。61分、慶大、M橋本の左足右コーナーキック、よくデザインされた動きからB酒井がヘッドで決めて2−3。65分、立正大㉙吉田→O鳥飼椋平、I坂井→㉔榊原杏太。意図は明確だ。吉田が疲れて左サイドを上がり切れなくなっていることと、右サイドの右利きセットプレー担当F田中を左に回しO鳥飼に慶大M橋本を見させること。「絶対走り負けるな」というベンチからの声かけからも明らかだ。橋本にはやられ過ぎた。そして小柄でスキルフルな左利きのドリブラー榊原をシャドーに入れ、再び1トップ2シャドーにした。榊原の持ち味を生かすことと、このままでは失点のリスクが高すぎる、と踏んだのだろう。もとのバランスに戻した。82分慶大R斎藤→Q飯塚亮貴。83分、立正大Q青島がパスを出しペナに入って折り返しを受けたところにGK㉑村上が飛び込み倒す。PK。村上は「大袈裟に飛んだだけ」と抗議するが、そもそもボールではなく青島を刈りに行ってるし、大袈裟に飛ばなければ怪我をしている可能性が高かった。キッカーはF田中。左を狙うが完全に読まれ防がれる。こういう時立正大は落ち込んではいけないのだが、落胆が伝わるようだった。右足キッカーの田中だが、前半は橋本に完封され走り負け、左に移ってからはばてていて嫌な予感があった。というか負担が大きすぎた。84分、立正大R田中→J鎌田翔太郎。88分、立正大ゴールキックを慶大B酒井がはね返しJ宮本が独走。1対1を決める。まさにとどめの一撃。2−4。以降、立正大G神戸→㉝青野翔太、慶大G平田→L新津裕也と代えたが大勢変わらず。2−4で慶大が勝利した。

パーソン・オブ・ザ・マッチはM橋本でしょう。豊富なスタミナと正確な左足。対人守備も素晴らしい。プロでは4バックの左サイドバックで観たい選手だ。

立正大は最も強いC孫のところからやられたのが痛かった。彼もプロで観られるでしょう。この日は敗れたが、力は十分ある。少なくともcovid-19禍で大学サッカーをロクに観られない状態の私が「大学サッカーってこんなにレベルが高かったっけ?」と思う程度には双方強かったのだから。まあ力のあるチーム同士のカードを選んで関東に行ったのだが、その甲斐は十分あった。


公式記録


関東大学リーグ
明治大学−桐蔭横浜大学
6月6日 14時 西が丘サッカー場 ピッチ良 曇時々雨 294人 主審 俵元希


明大           桐蔭横浜大
−−−佐藤−−藤原−−− −−−山田−−寺沼−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
杉浦−稲見−−木村−西矢 篠原−山内−−笠井−圓道
−林−丸山−−山田−福田 宮寺−高吉−−松本−羽田
−−−−−青嶋−−−−− −−−−−早坂−−−−−



明大 監督:栗田大輔
GK  1 青嶋佑弥
DF 12 福田心之助
   22 林幸多郎
   24 丸山海大
   28 山田梨功
MF  6 稲見哲行

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06月06日(日)
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