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サッカー観戦日記
by T.K.
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■滋賀県U−15リーグ1部 京都サンガ瀬田−FC湖東 セゾン−RESTA
セゾンはもともと西武百貨店大津店がスポンサーのクラブだ。西武のカードをセゾンカードという。テクニックに特化した育成の名門で、静岡学園や野洲の初全国制覇時に大量に選手を送り込んだ。育成ノウハウには絶大な信頼があり、現在では岡山や愛知、東京にも進出している。あまたのドリブラーを育成し、繋げるセゾンはあくまで育成チームで、中学年代では基本的に結果は出ないが、何せ育成面での実績が素晴らしいのでブランドの信頼感は絶大だ。相手はRESTAだ。

立ち上がり早々セゾンが左を崩し、ファーに詰めた75番が決める。1−0。今年のセゾンは体格もあり、一方でGKは声変わりもしていない小柄な選手で、やはり育成チーム感が強い。さらに右45度から75番がシュート、左ポストを叩き入る。2−0。RESTAも組織で守る力はあるが、セゾン相手では局面を打開されてしまうので分が悪い。セゾンは66番が特にドリブルに秀で、またサイドバックも上がり、今年はパスチームよりもドリブルチーム色が強い。コーナーキックはシンプルに57番がゴール前に上げてくる。これも体格で分があることと、セットプレーを仕込まず、あくまで選手たちの創意工夫で何とかしろ、というセゾンらしいやり方である。57番の右コーナーにファーでスタンディングヘッド、バーを叩くシーンも。前半は2−0で終了。耐えたRESTAもさすがは1部リーグだった。

後半もセゾンの猛攻が続くが、徐々にRESTAも順応していく。セゾンのドリブルに対する術を学んでいく過程を見られるのは大きな喜びだ。とは言え攻め手まではなく、ただ耐えるだけで終わってしまう。結局後半はスコア動かず、2−0でセゾンが勝利した。

私ははっきり言ってセゾンファンなので、観ていて楽しかったが、RESTAの適応力にも感心した。あとセゾンは上手かったが、トリッキーなプレーは少なかった。遊び心あってこそのセゾンだが、シーズン序盤で緊張もあったのかな?そういえばRESTAのコーチがゲーム前に「緊張を楽しめ」と話していた。しかしそれは中学生にはなかなか難しい。

02月06日(土)
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