ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4379222hit]

■全日本U−15女子選手権 みやぎ−十勝 C大阪−十文字中
さて序盤十勝が飛ばし押し込むが明らかにゲーム勘がない。みやぎは短いパスを繋ぎ、隙を伺う。つまりみやぎにはゲーム勘がある。十勝はパワーで上回るので五分の競り合いには勝てるが、そもそもなかなか五分の競り合いにはならない。さらに十勝にはキック力があり、鋭いグラウンダーのミドルパスをバシっと通す一方で、直後にイージーなインサイドでのショートパスをミスってしまう。連携の問題もあるがやはりゲーム勘の無さを確信した。1分、みやぎ、右寄りから30mミドルをH山崎さんが左隅に叩き込み1−0。みやぎはI斉藤さんがスピード豊かに右を突破する。またE佐々木さんを中心に無駄なロストが少ない。ミドルパスはないが、ショートパスを確実に繋ぐ。20分、みやぎ、左コーナーキックをニアでB佐々木さんヘッド。27分、右コーナーキックを中でE佐々木さんヘッド。3−0。29分、I斉藤さんの右シュートが決まり4−0。41分、スルーパスにI斉藤さんが抜け出しGKと1対1、右にかわし角度のないところを流し込む。5−0。前半終了。

さて力量的に決してミスマッチとは思わなかったが、ゲーム勘の差としか言いようがない。3点まではミドルとセットプレーで、高さのある十勝はゾーンで守るのだが隙だらけに見えてしまう。

後半、入りは十勝なかなかいい。ハーフタイムで気分を一新したか、ゲーム馴れ、全国慣れするのに前半40分間かかったか、とにかく後半は互角だと思った。この十勝の強さを観るためだけでも見に来た甲斐があった。十勝にも女子サッカーは根を下ろしているのだな、と。56分(後半16分)、十勝、O米村さんのシュートが決まり5−1と追撃。しかしビルドアップと守備は良くなったもののシュートに行けない。そして67分、みやぎ30mの難でもないフリーキックA佐々木さんが蹴ると、ふわりとキーパーの上を越しゴールイン。6−1。結局みやぎが勝った。

みやぎは案外ドリブルは少なかったが、ショートパスで隙を伺い、的確に狙いを絞った。十分な力がある。たぶん2−0くらいの力の差だろうが、攻守にそつがなかった。


公式記録


近年女子の大会がだいぶ整備されてきたとはいえ、まだない大会もある。その一つが女子の全中である。非公式の大会があるとはいえ、公式大会としての中学女子サッカー部の全国大会は存在しない。それとU−18のフットサルである。国体少年女子は既に開催が決まっている。では全国最強の中学女子サッカー部はどこか?十文字中は有力候補だと思う。十文字高は全国制覇経験がある。十文字中は11人制サッカーでは未見だがフットサルでは観戦経験がある。U−15フットサルは中学部活とクラブは同一の大会を目指す。そこで全国に出たということは、つまりクラブチームに負けないテクニックがある。一方C大阪はクラブチームの中でも全国トップクラスだ。現在U−18においては日テレ・メニーナ、浦和、千葉の関東3強が軸で、それにノジマが台頭している、といったところだ。関西ではINACを押さえナンバーワンのC大阪は派手なテクニックこそ関東勢に劣るが基本のキックとトラップを徹底し、身体能力も高く、関西一円から逸材を集め、またJFAアカデミー堺が公式戦用のチームを作らないことも相まって、全国的にもタレントが集まっている。たぶん十文字中よりも一枚上手だ。しかし中学トップクラスとクラブのトップクラスのカードは注目だった。

全日本U−15女子選手権1回戦
セレッソ大阪堺アカデミー−十文字中
12月12日 皇子山陸 13時30分 ピッチ並 晴

C大阪          十文字中
−−−栗本−−佐藤−−− −−−−−三宅−−−−−
−−−−−−−−−−−− 長行司−中山−山普|小林
−堀−中田−−中谷−井田 −−−−−松尾−−−−−
杉本−木下−−吉田−白垣 比護−古川−−受川−袖山
−−−−−名和−−−−− −−−−−田中−−−−−



セレッソ大阪堺アカデミー監督 日高欣弘
GK 41 名和咲香 06/08/29 170
DF 44 白垣うの 05/10/11 167.2
DF 45 吉田琉衣 06/02/06 170.1
DF 53 木下日菜子 07/01/05 163
DF 54 杉本瑛麗奈 07/01/29 156.5

[5]続きを読む

12月12日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る