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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権京都大会準々決勝 福知山成美−久御山 向陽−龍谷大平安
後半4分、福知山成美、バイタルでどんどん回し11番を狙うがカット。47分(後半7分)、福知山成美11番の左クロスを9番落とし10番蹴り込み1−1。52分、福知山成美、クロスを久御山DFはね返し10番鋭い切り返しから右アウトでシュート、外れる。決定機。直後にも左スペースに10番を走らせるが久御山GK素早く飛び出しクリア。徐々に福知山成美10番が裏を取り始める。久御山は5番→19番。直後に19番ミドルは右に外れる。決定機。さらに久御山は9番と10番がFWに入る。21分、福知山成美9番に警告。繰り返し。さらに12番が左ハーフに入る。以降選手交代が激しくなるので割愛。久御山は繋ぐが14番のターン多用のドリブル以外大きな武器はない。一方福知山成美はいよいよ10番のスピード、高さ、切り返しの深さ、トリッキーさが前面に出て、久御山の注意が集まる。そして後半36分、福知山成美、右コーナーにたぶん4番がループヘッドで2−1と勝ち越し、勝利した。

福知山成美について。10番は高校生のDFではまず止められないだろう。選択肢の注目だ。仮に留学生としたら現地のアカデミーの目に留まらなかったのが不思議だ。よく手放したな、と。日本で体格が伸びたのだろうか。ただし福知山成美としては周囲と噛み合っておらず、あくまで個での崩しだった。チーム力自体は必ずしも京都橘や東山ほどではないだろう。

久御山について。超攻撃的スタイルは相変わらずだが、今年はスキルがやや不足していた。ドリブルで一人はがしてこそ久御山のパスサッカーが活きるというものだが、剥がせる選手が14番しかいなかった。この高校は常に過激なまでの攻撃的スタイルを貫くが、今年のダニッシュダイナマイトもそうだが、久御山以外がすれば、無謀との批判を受けるだろう。しかし「君はキミらしく」、が久御山のスタイルだ。



第2試合は向陽対龍谷大平安。向陽は女子サッカー部は毎年見ているが、男子サッカー部は久しぶりだ。全国に出た年以来か?向陽は無論向日市の高校だ。京都市と長岡京市の間。龍谷大平安はいつも京都でいいところまでは勝ち上がるが、なかなか全国には行けない。

高校選手権京都大会準々決勝
向陽高校−龍谷大平安高校
11月3日 13時30分 太陽が丘球技場B 良芝 晴
向陽           龍谷大平安
−−−七番−−十六−−− −−−十番−−十一−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
十四−十番−−十九−九番 八番−六番−−七番−九番
十八−八番−−四番−二番 三番−四番−−十三−五番
−−−−−二二−−−−− −−−−−一番−−−−−

向陽は相手が自陣深くで持っているときはバックラインを押し上げ、ハーフウェイラインの10メートルくらい後ろのラインを保ち、その前に中盤のラインを作り、龍谷大平安が前に運んだ時も下がり過ぎず、コンパクトな中盤を保ち、奪ったらタテに蹴る。エース14番はカットインドリブルがあり、攻撃のアクセントだが、基本的に繋ぐ力はない。対する龍谷大平安は左センターバック4番の左足ロングフィードがあり、また10番は快速で裏を狙ったり、足元で受けて加速するドリブルがあったりとアクセントになるが、向陽守備陣のためにいい体勢では受けられない。中盤はプレッシャーを受けるので後方で回すことになる。ただ徐々に10番が向陽のバックラインと中盤のラインの間のギャップにポジショニングして攻略し始める。37分、ポジションチェンジを織り交ぜ右を攻略し、7番のグラウンダー右クロスに11番がダイレクトで右隅に。0−1。39分、向陽も9番がゴールを決めるもオフサイド。
前半は0−1だった。

ところで単調な向陽はベンチに切り札があるはずである。でなければゲームにならない。ギアチェンジするタイミングが見どころである。


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11月03日(火)
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