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サッカー観戦日記
by T.K.
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■なでしこリーグ1部 INAC−千葉
MF 15 千葉玲海菜66▼
MF 7 成宮唯
FW 6 山崎円美
FW 9 大滝麻未HT▼
リザーブ
GK 17 山根恵里奈
DF 3 市瀬千里66▲
MF 8 瀬戸口梢84▲
MF 18 今井裕里奈84▲
MF 10 鴨川実歩HT▲
FW 23 広瀬桜66▲
監督 猿澤真治



INACのスタメンについて。なでしこリーグ4年連続得点王の田中美南が日テレ・ベレーザから移籍してきた。これだけ結果を出していながらなでしこジャパンに選出されないので環境を変えようと考えたのかもしれない。ちなみに日テレ・ベレーザは今期から日テレ・ヴェルディ・ベレーザと改名している。ヴェルディはJリーグが出来た際相性が義務だったのでつけたもので、ベレーザの名前のほうが歴史が古い。私が天才を思っている選手が二人いる。一人はU−17女子ワールドカップで日本人初のMVPを受賞した岩渕で、ドリブルから決定的なパスを出す。ただ海外では活躍できなかった。もう一人が左足で柔らかいパスを出す、男子に例えれば名波浩のようなシルキーな杉田だ。GKスタンボーはJFAアカデミー福島時代から知っているが、長身で常人離れした反応もあり、しかもキックでもミスしない選手だ。代表経験のある武仲をサブに追いやっている。才能ではスタンボーなので、いったんレギュラーを取ると、今後武仲がレギュラーを奪い返すのは困難ではないだろうか?このまま出番が内容なら移籍したほうが本人の為だと思う。収入は下がるかもしれないが。熕」はFWからサイドバックにポジションが下がった。体格はあるが不器用で、しかし頭がいい部分があるのでスピードが無くてもサイドバックでもうまくやっている。左の鮫島は国民栄誉賞メンバー。スピードとスタミナに秀でた「長友タイプ」のサイドバック。ベテランだが未だに衰えていない。千葉の右ハーフN千葉とスピード勝負を繰り広げる。センターバックコンビは守備力は高いがビルドアップのミスが目立つ。特になでしこジャパンのD三宅はミス連発である。F中島はなでしこジャパンでも右足フリーキックを担当する。P増矢はドリブルが得意で、サイドでも中でも仕掛けられる。E伊藤は小柄だが、びしっと鋭いグラウンダーパスがあり、中学生時代から注目していた選手。サッカーの街・五戸出身だ。

さてゲームは大雑把に。千葉は大きく引かず、前から追ってくる。これに対しINACはセンターバックのビルドアップが怪しくパスミスが多い。大きな展開もなく、これがエンゲルス監督の「大きく、大きく」(エンゲルス監督はドイツ人だが、日本生活が長いので、日本語に堪能だ)というコーチングにつながる。前線は小柄なのでロングボールを当てられない。一方で終盤はポジションチェンジを多用し、中盤で回せれば千葉を後退させられる。中から崩すのか、サイドバックを活かすのか、極端にメッセージ性のある攻撃はなく、「トータルバランス」がモットーなのかな?と思いました。例えば鮫島を活かすなら、杉田が中でプレーしてパスを出せるタイプだし、増矢も中に絞れるが、そうはしない。またH田中にもボールが入らず、ストライカーというよりスピードのある上手い選手の一人という感じである。F中島は杉田とポジションを入れ替えてサイドに現れることも。前半は0−0。千葉は2トップの「女イブラヒモビッチ」Hと「ファンタジスタ」F成宮のコンビが良かった。Hは早々にヨーロッパに渡り、最強のリヨンに入ったが、172cmで変化をつけられるという彼女の特徴は、ヨーロッパでは長身FWとは言えないし、当時リヨンにいたスウェーデン代表ロッタ・シェリーンは180cmでスピードとテクニックがあり、スウェーデン女子代表ではストライカーというよりチャンスメーカーだったが、リヨンではストライカーとして君臨していて、Hとは比較になるレベルではない。成宮には高槻時代にサインをいただいたことがあります。サイドも相手がINACでなければ攻撃面で効いていたのだろうが。

ハーフタイムで千葉Hが交代。
INACH田中が下がってI岩渕にスルーパス、ここでファンタジアを発揮し、トラップで目の前のDFをかわし、左からシュート、右隅に決まりINACが先制。さらに、F中島の左コーナーにD三宅がニア寄りでヘッド、2−0として勝利した。

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08月02日(日)
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