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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西クラブユースリーグ 枚方FCカンテラ−センアーノ神戸ユース O−60シニア大会 大阪−和歌山
さてハーフタイムでセンアーノ神戸は10番を下げるが、4−1−4−1はそのまま。そして双方リーグ戦の初戦だから、とか強敵だから、引き分けでOKなんてこれっぽっちも考えてなく、激しく攻め合う。ゲームプラン自体は変わらない。枚方FCはテクニカルに繋ぎ、センアーノ神戸は如何にスペースに身体をねじ込むか、という展開だが、決定的なシュートを撃てない。つまり双方DF陣も堅い。枚方FCがこのレベルに戻ってきたなら、少なくとも大阪府2部リーグには参入できるんじゃないだろうか?そして激しい攻防が続いたまま、結果はまさかのスコアレスドローだった。
負けを恐れないいいゲームだったのではないでしょうか?レベルも高かったし、あとは駆け引きだ。これはゲーム感覚が戻ればなんとかなるだろう。あと、ベンチ入りが少なかった。つまり大会が11月末まで続くし、引退して受験を考えた3年生も多いのだろう。
この日はもう1試合、O−60シニア大会を観た。いつもU−18とか、つまりアンダー18といった表現は多いが、O−60、つまりオーバー60、60歳以上の大会である。シニア大会には独自の魅力がある。高校生の大会の魅力が若く未熟の選手がただ一生懸命プレーしているだけではないのと同様、シニア大会も運動量が少なくスペースがある分、パスが良く繋がり、丁寧に崩すというスタイルになる、ということだ。逆にドリブルをすると、その直後ドリブラーはへばって守備に戻れない。そしてこの年齢までプレーしている選手というのは、派手なテクニックこそないものの、基本の止めて蹴るという技術はしっかりしているものである。また彼らの時代はほぼマンマークしか守備方法がなかったものだが、戦術眼がないわけではないので、この歳になってゾーンディフェンスを身につけている。つまり向上心をもって取り組んで成長している。大会はトーナメント方式。優勝府県が全国大会に進む。
さて第1試合前に奈良県のベンチの裏を通ると滋賀県のことを「前に見たけど大したことなかったで」などと話している。そんなに油断していて大丈夫か?そんなに甘くいくか?と思っていたら、なんと滋賀県は棄権した。ホントに甘かった!
第2試合は大阪府対和歌山県。大阪府がパスを繋いで支配し、押し込むが和歌山選抜が引いて耐える。なおフィジカルコンタクトありだ。スライディングタックルもショルダーチャージもあり。O−70では禁止だが。20分ハーフだが、もっと短そうだ。前半0−0。基本技術の大切さ、インサイドキックとインフロントキックさえしっかりしていれば、フットボールは何とかなるということが良く分かる。トラップも工夫はないが、とにかくピタッと止める技術はある。しかし和歌山もパスサッカーにも上手く対応し、ドリブルの時だけ崩されそうになる。前半は0−0だったが、後半、大阪府48番が中央右寄りから仕掛け、切り返して逆足の左足でコントロールシュート、浮かせて左上隅に叩き込み先制。シニアのサッカーなので興奮のあまりハグする習慣はない。結局大阪府が1−0で和歌山県を下した。
07月12日(日)
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