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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校女子選手権2回戦 神村学園−帝京長岡
さて男子部は双方ポゼッションスタイルだが、女子部は双方ロングボール主体である。神村学園はもともと走るサッカーで、むしろ後から出てきた男子部がポゼッションスタイルになったことのほうが意外である。一方帝京長岡は序盤は徹底的に蹴り、インサイド㉚寺田が確実なテクニックで変化をつけられ、I宮嵜が体格を生かしてキープ出来る。このインサイドは宮嵜がやや前、寺田が後ろで捌く役割分担となっている。一方神村学園はI桂が走力とスピードでドリブルをどんどん仕掛け、P菊池が裏を狙う。R神水流とA國生のセンターバック陣は鉄壁で、しかもロングフィードまである。右からもロングフィードが出るので、神村学園はバックラインが持つと即前線が動き出す。帝京長岡も走り負けしないチームだが、神村学園相手に走りっこでは分が悪い。そこでテンポを落とそうとする。その肝がインサイドだ。更に結構教え込まれているというか、コーナーキックをゾーンで守ったり、スローインに工夫を入れたりと、格上であろう神村学園相手に健闘を見せる。終了間際にはバーを叩くシュートもあった。神村学園はコーナーキックで様々な工夫を見せたり、左右のキッカー3人を駆使したりと攻略をはかり、惜しいシュートも放つが前半は0−0で終わる。
後半は一層神村学園の走力が冴える。帝京長岡は長身CFA小林に納まらなくなり、また体の強い小林自身のロングスローも激減。完全に孤立する。しかし守備の受け渡しは素晴らしく、スペースに走りたい神村学園のコースを切る。17分、神村学園、右コーナーキックからヘッドはバー。そして20分、神村学園、左でキープしI桂がタメてサイドチェンジ、F愛川がワンバウンドを振り向きざまミドル、左上に突き刺さるスーパーシュートで1−0と先制。帝京長岡は㉚寺田のポジションを前目に上げてキープする位置を上げるが、神村学園も1トップを代えてフォアチェックを強め、最後までA小林のいいクロスを入れさせず、地上戦は鉄壁のセンターバックコンビが封じ、1−0ながら快勝した。
神村学園について。今年は守備に隙が無い。勝てる勝負は落とさず、苦戦にも耐えられる強いチームだ。伝統の走力も健在。ただここまで鍛えられていると練習時間が長いんだろうなあ、とか高校でもうサッカーは終わり、とか燃え尽きないか心配ではある。
帝京長岡について。全国レベルで何の問題もないレベルに達した。しかしテクニックのある選手の絶対数が足りない。鍛えられてはいるが、入ってくる段階でテクニックが足りないのだろう。男子の長岡JYFCみたいに地元に強力なテクニカル志向の女子サッカークラブがあればいいのだが。
さてその後神村学園は決勝進出した。得点力は若干不安だが、ロースコア勝負で僅差にはなるだろう。優勝に値する力は十分ある。
01月04日(土)
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