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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体奈良大会準々決勝 香芝−奈良育英 一条−生駒
双方とも今期はリーグ戦では自陣から繋ぐチームだが、カップ戦の戦い方をするかと思ったら、なんと双方とも繋ぐ。一条はセンターバックが開き、キーパーも含めたビルドアップ。生駒はセンターバックと中盤インサイドが攻撃的なコンビで支配し、右を突く。おそらく一条左サイドバック22番を自陣にくぎ付けにするためだろう。ただし風を読めず右へ出したボールがしばしばタッチラインを割る。一条インサイドは6番の守備力が素晴らしく左足でカウンターの起点になる。生駒が支配するも20分、一条22番が左を抜けシュート、キャッチ。決定機。27分には一条キーパーのフィードに22番上がり11番へ、シュートは正面に。決定機。一条のいいところは「決断」してることだ。より確実に、とか、味方が100パーセントいるから、ではなく、走り込んでいることを信じて一か八かのパスを出している。28分、一条ドリブラー10番から2番シュートは左隅、セーブ。決定機。前半0−0で終了。生駒は風下を耐えたというべきか。
ハーフタイムで生駒は14番イン。
後半開始。36分(後半1分)、右80度25mFK。一条は8番(右足)と6番(左足)が構え、6番の左足は右ポスト。決定機。44分、一条スピード豊かな2番がカットイン、11番右クロスに8番押し込む。1−0。不正確かもしれないが観づらい会場なので間違えたらご容赦を。逆サイドだし。生駒6番→4番。2トップ9番14番。インサイド11番7番、右が4番、左が16番だ。更に9番アウト13番イン。59分、一条、左タッチライン際に流れた10番が振り向きざまサイドチェンジ、見えていたか疑問だが信じて出した、を2番落とし11番蹴り込む。2−0。以降生駒は攻撃の圧を高めるがワンツーで抜け出した11番が前が空いているのに14番に戻してカットされたり、細かい攻めにこだわり一条の守備の網にかかったり、大胆さが無かったりと決定機には至らず選手交代を織り交ぜて2−0で一条が勝利した。
一条と生駒の差は「決断力」と書いたが、これは実績から来る自信の差といってもいい。戦力自体はほぼ互角に見えるが、いわゆる「自信を失ったマラドーナよりも自信のある並みの選手のほうがいい」というやつだ。生駒は一度ポンと壁を越えれば一気に強くなると思うのだが。やってるサッカーは王道だし。ただそれは今年監督が変わった一条にも言える。昨年までのショートカウンターチームではない。
05月19日(日)
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