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サッカー観戦日記
by T.K.
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■和歌山県高校新人戦準決勝 近大和歌山−和北 初橋−南陵
近大和歌山にも勝機はあったが和北のほうが上だった。ドリブルチームらしさはイマイチでどこでもドリブルというわけではなく、パスもショートパスばかりだったが崩せた。10番は素晴らしかったが中で受けて2番を活かさなければいずれ行き詰ると思う。まあ現時点で大人のサッカーをする必要もないが。8番も素晴らしい。
後半シュート数2対6(2)、CK数1対0、GK数4対3、オフサイド数0対4、クロス数0対3、ファウル数2対4、フリーキック数0対1。
和歌山県高校サッカーは昔の和歌山唯一のサッカーの街・新宮勢の天下が終わった後、近大和歌山・和北・初橋の3強時代が長らく続いている。つまり3強に和歌山や大阪南部のタレントが集中している状態が続いているわけだが、残念ながら3強でも全国ではなかなか勝ち上がれないのが実情である。和歌山国体少年男子でベスト4に入ったのは快挙だが、その前は吉原宏太の代の初橋が全国高校選手権ベスト4に入るまで遡る。県内の他校は新興勢力の近大新宮が県ベスト4の壁をPK負けなどで突破でできず、海南や和工、田辺、橋本、古豪の新宮などはベスト8止まりで3強を脅かせず、層が薄い上に県内トップのレベルも高くないという状況が続いている。残念ながら関西では3強も県1部リーグクラスも一番レベルが落ちるだろう。そんな中新興勢力が現れた。和歌山南陵である。前身の高校に途中まで所属してガンバ大阪ユースに移籍してプロになり、成功はしなかったが、サテライト得点王にも輝いた羽畑公貴さんが監督を務める。この第2試合、1にも2にも和歌山南陵が目当てだった。どういうチームなんだろう、と。日高川町の高校。
和歌山県高校新人戦準決勝
初芝橋本高校−和歌山南陵高校
2月9日 13時30分 和歌山北高校西校舎 人工芝 曇
初橋 南陵
−−−二十−−九番−−− −−−−−九番−−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−八番−−−−−
十九−八番−−六番−五番 十七−二十−−十番−十一
七番−三番−−十二−二番 十二−二番−−六番−七番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−
南陵は一目で屈強なセンターフォワード9番が軸だと分かった。現役時代の羽畑さんに似ている。11番も身体が強くパワードリブルで運ぶ。10番はテクニシャンで積極的に飛び出す。7番は攻守に走り回るリーダー。しかし初橋は19番に預けカットインを多用。8番もドリブラーで南陵の右サイドを守備に追わせる。そして中に入ってポンと右に振り、名クロッサー2番がアーリークロスを狙ったり組み立てなおしたりとピッチを幅広く使い、9番のポストも確実である。GK1番の後方から味方を自在に操る。センターバック陣が南陵9番に苦戦しているが、そもそも南陵9番は孤立しているし、戦力的に初橋が上回る。そして5番が担当するセットプレーでも、流れの中でも手の内を隠しながら戦っている。無論手を抜いているという意味ではなく、激しいデュエルを見せ、初橋の選手も何度も痛むなど全力を尽くしているが、手段を選んでいる感じだ。
開始早々、南陵が攻め込み、競り合いのこぼれが無人のゴールに入りかけるが初橋クリア。6分、南陵の左コーナーキック。11番が右足で担当。逸機。9分、初橋、右コーナーキックに20番ヘッドは上に外れる。20番は高さが足りず、運べるタイプでもないので、9番と役割分担が出来ればいいのだが、新チームだけに噛み合っていない。15分、初橋、左コーナーキック、2番の右足は合わず。ここまで初橋はセットプレーを真っ向から上げている。24分、初橋ビルドアップミス、南陵9番カットから右シュート、左に外れる。決定機。27分、初橋20番→11番。機能していなかったのでやむを得ないだろう。この時期の新人戦はテスト起用が多い。29分、南陵、左フリーキック10番担当も逸機。31分、初橋2番が深くで受けて右クロスに左から走り込んだ19番がワントラップで叩き込み、初橋先制。1−0。前半終了。
前半シュート数3(2)対1(0)、CK数4対1、GK数1対4、オフサイド数0対2、クロス数2対2、ファウル数4対3、FK数0対1。
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02月09日(土)
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